<2008年6月22日>

朝四時起床。四時半、犬たちの元に立つ。

犬たちは真剣な眼差しで私を注視している。

みんな一瞬たりとも目を逸らさない。

姿勢を糺し、右手を高く掲げる。

一日の始まりだ。

次々と犬たちの扉を開ける。

次々と犬たちが飛び出る。

凄まじいエネルギーの爆発だ。

みんなが、私めがけて跳躍する。

毎日のことなのに、この瞬間になると、みんなが喜びを爆発させる。

次々と跳躍する犬たちを受け止める。

「お父さん!!お父さん!!お父さん!!!」

顔中を舐める。声にならない声で私に慕情を訴える!!!

「そんなに好きか・・・そんなに好きなのか・・・そんなに俺を!!!」

こんなに、こんなにも愛してくれている、この私を・・・・・・

どんなに眠い時でも、私が帰ればその場で起きる。 瞬時に起きる!!

いつだって、どんな時だって、瞬時に起きる!!

裏切られるか??その純情を・・・・・・

裏切られるか??その純真を・・・・・・

どんな犬でも、同じだ。

家族の人間を想う心は同じだ。

その純心を、なんで裏切ることなどできようか・・・・・・


この世に、「愛」という言葉があるとする。

しかし、本物の愛を体験できることなど少ない。

一切の打算を超えた無償の愛を体験できることなど少ない。

だが、犬たちは実践する。 無償の愛を!!

犬たちは愛を惜しまない。犬たちは無限に愛する。

彼らから無限の愛を捧げられる生活は、遭遇し難いほどの幸運だ!!!

**** WOLFTEMPLE ****