
動物には、心がある。
どんな動物にも、心がある。
いろんな動物と遊んだ。
みんな、同じだ。 「遊び心」は、みんな同じだった。
その純真も、その純情も、みんな同じだった。
本能が異なれど、習性が異なれど、みんな「海よりも深い心」の持ち主だった。
動物の嫌いな人には、「そんなことはどうでもいい」ことかも知れない。
動物に心があろうと無かろうと、どうでもいいことかも知れない。
だが世界では、人間の手によって無数の「心」が虐待されている。
無数の心が痛みに泣き、苦しみに泣き、悲しみに泣いている。
人間は愛を語り、平和を語り、共生を語る。
それは人間だけに限定されたものなのだろうか。
愛とは、同族だけに向けられるものなのだろうか。
同族だけに向けられる愛を、愛と呼んでいいのだろうか。
愛の根源は、いかなる種族に対しても共通したものではないだろうか。
これを愛して、これを愛さない。 それは愛ではないと思う。
そのような愛では、同族同士でも長続きはしないだろう。
些細なことで、すぐに仲違いする。 些細なことで、すぐに争う。
些細なことで妬み、些細なことで憎しみ、些細なことで攻撃する。
異種族をも認める大らかな愛。異種族に心を認める大らかな愛。
その愛は、人類を平和へと導くと思う。
今こそ、「種の違いを超えた愛」を考えるべきではないだろうか。
**** WOLFTEMPLE ****