イメージ 1

<2008年4月26日>

「核心」を常に心に据え置けば、迷わずに進める。

常に「本来の判断」が可能になり、迷わず果敢に進める。

枝葉の虚言に惑わされずに、いつでも「本源」を目指せる。

核心と共に生きれば、心が揺らいで迷宮に彷徨うことが無い。

迷いとか疑念とかは、まだ核心を知らずにいるか、或いは核心を信じていないかだ。

核心を実感していれば、核心を本心で信じていれば、他から惑わされることなど無い。


核心を念頭に置かなければ、いつも心は揺らぎ続ける。

そういう人は、いちいちの枝葉の言葉に、いちいちに惑わされる。

根本からどんどん遠ざかり、あてどもない迷路を彷徨う。

ついには、サッパリ訳が分からなくなってパニックに陥る。

だから、核心を常に肝に銘じておかねばならないのだ。常に!!



私はブログで「動物の尊厳」を訴えているが、愛護活動家たちの詳しい情報は知らない。

だが、ひとつだけ気になった一件がある。

家にはテレビも無く新聞も無く、たまたまWEBで関連記事を見ただけだが、

とても心が痛んだので、記憶に残っている。

(※以下は、現段階での自分の情報範囲内での私的直観感想文です。)

「ドッグパーク」の犬たちの救護活動に登場した「AA」という活動家に関する一件だ。

その後の顛末の詳細には疎いが、ひとつだけ疑問に感じたことがある。

彼らが多数の犬たちを、どこかに移送しようとした時に、

移送先の地元民から猛烈な妨害を受け、犬たちが車中で丸二日間も閉じ込められた一件だ。

罪無き犬たちにさえ激しく汚い罵声が浴びせられ、

「こんな犬、殺してしまえ!!」と叫ぶ人間たちがいた。

そこにどんな事情があるにせよ、それとこの「罵声」は別問題だ。

その罵声は、明らかに「本音」だ。 迷惑だから犬を殺せ!!という本音だ。

そのAAにどんな事情があるかは知らないが、それとこれとは別次元の話だ。

車中の犬たちが、どんなに不安で、どんなに悲しかったか!!

犬たちは、自分たちを敵視する憎悪を、人間以上に敏感にキャッチするのだ!!

だが、他の活動家たちはその罵声や「車中の犬たちの不安と悲しみ」は眼中に無いらしく、

その罵声地元民たちと結託して、ただAAを吊るし上げる策謀に夢中になっていたようだ。

AAへの義援金の使途不明に対して、活動家たちが猛烈に反発してボイコットを起こしたらしい。

「善意を無にした!!善意を裏切った!!許せない!!」という感情らしい。

実際に大金がAAの元に集まったらしいが、その収支の一部始終を明かせと迫ったらしい。

だが、それが明かされたとして、犬たちの緊急事態が救われるのだろうか??

AAに大金が集まったのなら、彼らは充分に活動できるはずなのだから、

彼らに「活動の指示」を与え、団結して活動を完遂することが先決問題だと思うのだ。

「善意をどう使ったか証明しろ!!」では余りに寂しいスケールだ。

「AAが独占した!!」と、まるで「愛護の縄張り争い」のような発言が飛び交い、

根本の「犬たちの尊厳」など後回しのような雰囲気だったが、これでは本末転倒だ。

「AAが独占した救護だから我々は入れない」とか、「AAだけが義援金を独占した」とか、

動物愛護とは掛け離れた発想が渦巻いているようなので、驚くしかなかった。

AAに金が入ったのなら、その金で一緒に救護に励めばいいのに、その発想はないのだろうか??

AAがそれを断れば、そのとき初めて叫弾すればいいのだ。徹底的に!!

なんの遠慮がいるのか??「犬たちへの義援金」なのだ!!

AAが独占する根拠など初めから無いのだから、

堂々と「その義援金で一緒に救護しよう!!」と現場に乗り込めばいいのだ。

たとえ断わられようが、断る権利など相手には無いのだ。なんの遠慮もいらないのだ。

そんなところで弱気になっていながら、遠巻きに「詐欺!!」と叫んで何になるのだ??

問題はただひとつ、「犬たちの救護・犬たちの平安」なのに、

「犬を殺せ!!と車を取り囲む地元民」と結託して犬の行き場を奪う行為が愛護なのか??

そこの町長が、居丈高に「武士の情けで排便だけは許してやる」と言ったそうだが、

その言葉は間違いなく「犬たち」に向けての言葉だ。

不安で一杯の犬たちに向かって、「お前ら迷惑だ!!とっとと帰れ!!」と凄んだのだ。

せめてもの「排便」の哀願に対して、それが武士の情けか?? 一体どこまで傲慢なのか!!

そういう傲慢意識の人間たちが犬を捨てるのだ。

そういう傲慢意識の人間たちが平然と保健所に犬を追いやるのだ。

移送反対派を激励する活動家たちは、そんなことさえ分からないのだろうか??

その地域が環境を危惧して犬たちの受け入れに反対ならば、どこに行っても反対される。

どこだって同様に危惧を持ち、反対するだろう。「よそに行ってくれ!!」と言うだろう。

だがその「よそ」でもまた、「よそに行ってくれ!!」と言うだろう。

つまり、あてどもなく彷徨うのだ。 罪無き犬たちが、行き場を失うのだ。

そんなことは、誰の目にも明らかだ。 そんなことは、活動家たちも知っているはずだ。

だが、それを知っていながら、AAをボイコットすることだけに執念を燃やしているのだ。

本末転倒だ。完全に核心を見失っている。世間の人間模様と全く変わらない!!

寂しい話だ。枝葉に惑わされた妄心が、犬たちをさらに追い詰めたのだ!!

AAに不信感を持つなら、本当に犬が心配なら、乗り込んで保護すればいいのに、

AAから義援金を出させて自分たちの救護活動に充てればいいのに、

「法律がどうの・・・」と尻込みして遠巻きに見ている挙句に、犬もろともにボイコットする。

「収支報告??会計報告??一銭の違いも許されない??法律で許されない??」

これでは経済社会の些末なシステムと一緒だ。

愛護の真髄は、金に換算不可能な壮大な世界なのに、金銭感覚に呪縛されている。

そんなところに膨大なエネルギーを使えば、動物たちは永遠に救えない。

もし義援金を有効活用していなければ、法に訴えるのではなく「指導」すればいいのだ。

厳然と強力に指導して、真の目的を完遂させればいいのだ。

それくらいのパワーが無ければ、動物たちは救えないのだ。

愛護家は、もっともっと強大な「世論」というモンスターと闘わねばならないのだ。

※私はAAの真意は知らない。

だが、あれほどに批難の集中砲火を浴びる経験は、一般の人には訪れないだろう。

そのような状況に陥った時、果たして自分はどのような行動を取るかを自問してみるべきだ。

ところで冷酷非道の「ドッグパーク経営者」は、どのように罪を償うのだろうか??

深山の寺にでも幽閉し、頭を丸めて過酷極まる修行をさせて、とことん内観させるべきだ。

純真無垢の犬たちを地獄に放り込んだ罪は、容易には赦されないのだ。

この記事は賛否論ではない。あくまでも「心境」についてを綴った感想文だ。


核心を見失えば、動物たちは救えない。

核心を心に抱いていれば、尊厳を守る根本から外れない。

**** WOLFTEMPLE ****