<2008年3月12日>

「狼の山の魂」を応援して下さる皆様に、心から感謝しています。

皆様へのお礼が何も出来ないでいますが、

この自分の体験から知り得たものが、何かのお役に立てれば幸いです。

私は世間人としては甚だ失格者かも知れませんが、

それゆえに体得できたものも多かったように思います。

私は皆様へのお礼を込めて、それらを綴ってきました。

何かの機会に参考となれれば大変にうれしいです。

今日は、「魔を断つ力」について書きます。


人は「魔」から攻撃されることがある。

決してオカルトの話ではない。

私は「魔」の存在を実感してきた。

この世で最も怖ろしい最凶の魔は「人間のエゴの魔」だが、

それとはまた種類の異なる魔の気配も感じる。

それは「運命を狂わせる魔」だ。

人が例えば煩悩や執着や迷いや妬みや憎しみや過剰な自己愛に陥った時、

魔はここぞとばかりに攻撃を仕掛ける。

巧妙に、実に巧妙に人を窮地に追い込む。

つまり気力の落ちた状態を、魔が付け狙うのだ。

精気溢れる気力の時には、魔は避けて通る。

真剣な気力が魔を退けてしまうのだ。

だが、それを失った時には魔の思う壺となるのだ。

魔に捕縛されてしまう人は多いようだ。

その人は自分でも理由が掴めずに誰かに診断を仰ぐ。

だが第三者はこじつけた理屈を並べ立てるのが関の山だ。

第三者はいつでも「推理」の範疇を出ることは出来ないのだ。

そしてその人は失調の度合いを深めていく。


これはオカルト話ではない。別の次元の「魔」だ。

魔を断つには気力しかない。己の「心力」だ。

己の心力以外に魔を断つ手段は無いのだ。

心力とは、それほどに凄いのだ!!

決して「術」ではない。「術」は気休めだ。

あなたがもし、理由も分からずに不調な状況に進んでいってしまったら、

まず、とにかく自分の「心」と対話してみるべきだ。

とにかく一時でもいいから、全てを忘れて深静の瞑黙に挑み、心と対話してみるべきだ。

そうすれば、心の波が見えてくる。心が泡にまみれていることが分かる。

毎日、一時でもいい、その深静の瞑黙に挑んでみるのだ。

やがて、泡が消えてくる。心の湖が澄んでくる。

本来の自分が見えてくる。本来の力を感じてくる。

自分に潜在する大きな力を、必ず実感する!!

それが自分の心力だ。自分にとっての最強の守護者だ。

それ以上の守護者などいない。どこにもいない。

この世は「魔」に満ちている。

今は実感できない人も、いつか苦境に立った時、それを感じるに違いない。

その時、己の「心力」が最強の「断魔力」であることを思い出して欲しい。

**** WOLFTEMPLE ****