<2008年3月2日>

コロラトゥーラ・ソプラノ「SUMI・JO」が、目を閉じる。

目を閉じたまま、カッシーニの「アベ・マリア」を歌う。

世界的なボーカリストであり、そして敬虔なクリスチャンである「スミ・ジョー」が、

全身全霊で、超絶のコロラトゥーラを歌う。

彼女のアベ・マリアは、魂を貫く。 彼女の背後に、マリア様がいる・・・・・


アベ・マリア・・・アベ・マリア・・・アベ・マリア・・・・・

歌詞は、アベ・マリア、ただそれだけだ。

だが、それですべてだ。

「マリアさま!!」そこにすべてが込められている。


目を閉じて、スミ・ジョーが渾身の祈りを捧げる。

やがて、突き抜ける声量が辺りのすべてを震わせる!!

魂も震える。感動に震える。感動に震えて泣いている!!


「MARIA」は観音様だ。 慈悲そのものだ。

私は華厳仏教を実践しているが、「祈り」に宗門の違いなど無い。

だからスミ・ジョーの祈りに、マリアの祈りに、心から感動する。

あなた・・・あなた・・・あなた・・・・

すべての命に、呼びかけている。 すべての命に、寄り添っている。

あなたを・・・あなたを・・・あなたを・・・・

命を、見つめている。 命を、見守っている。 そして命の旅に付き添っていく。

これは、私が感じたマリア様だ。

森で、そのような気配を感じることがあるのだ。


アベ・マリア・・・アベ・マリア・・・・

スミ・ジョーの歌を聴くとき、私と犬たちは聖なる世界に入るのだ。

彼女は「プッチーニ」も素晴らしいが、それも大好きだが、

我々はアベ・マリアが特別に好きなのだ。


犬たちは「ララ・ファビアン」も好きだ。

彼女の「カルーソ」や「アダージョ」も大好きなのだ。

ララ・ファビアンが歌うと、この二曲は特別に劇的な歌となる。


犬たちは、マライヤ・キャリーの「マイ・オール」も大好きだ。

彼女はこの歌を、特別なエモーションで歌うのだ。


犬たちは、ヨランダ・アダムスの「ビクトリー」も大好きだ。

彼女のこのゴスペルは、ケタ違いのパワーがある。

この歌を聴くとき、我々は大喜びだ!!


みんな真剣に、この「全身全霊の歌」を聴く。

私も犬たちも、目を閉じて、心の耳で聴く。

犬たちはたまらなくなって、ホウルを歌いだす。

私もたまらなくなって、一緒に歌う。

夕陽が赤く輝いている。 森にコーラスが響き渡る。

**** WOLFTEMPLE ****