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<2008年2月25日>

伴侶動物がこの世を去ったとき、

飼主は悲しみに暮れると思います。

悲しんで当然です。

本気で動物と付き合っていたなら、

彼らの限りない純情を知ることになるからです。

その純情との、別れなのです。


私も多くの別れを体験しました。

蒼い森の静寂の中で、白い森の沈黙の中で、

拳を握り締め、立ち尽くしました。

命が別の世界へと旅立つ瞬間を、

この目で、この胸で、見届けました。

亡骸を抱き締め、泣きました。


いかに死の意味を知ろうとも、

いかに覚悟を決めていようとも、

湧きあがる慟哭はとまらない。


死は悲しいことです。

それは厳かな事実です。

悲しみが大きいほど、その愛は深かったのです。

涙は、聖なる証しです。

涙は、清らかな世界と通じるパスポートなのです。


忘れることなど、できません。

忘れようとは、思いません。

立ち直ることは、忘れることではないのです。

悲しみを胸に受け止めながら、力強く生きることなのです。

心に刻まれた真実の愛を抱いて、今を生きることなのです。


この世の全ては、刻一刻と変化します。

一瞬たりとも、同じ姿をとどめていません。

しかし命は、その壮大な流れの中に深く刻まれます。

その命は、次々と新たな命となっていくのです。

それが調和の姿です。それが調和の実像です。

壮大な流れの中で、しかし絆は、永遠に続きます。

一切の固定観念を超えた、一切の打算を超えた、

種の違いを超えた大いなる愛の絆に、終りはないのです。

その真実の瞬間の中に、永遠が刻まれたのです。


亡き動物の魂は深く望んでいます。

あなたが力強く今この時を生きることを。

あなたが調和の姿を知ってくれることを。

あなたが愛の偉大さを信じてくれることを。

彼らの魂は、

あなたに大いなるメッセージを伝え続けてくれるのです。


動物たちは皆、誰もが精一杯に生きました。

それぞれの境遇の中で、力の限りに生きました。

彼らは、全身全霊で生きたのです。

彼らの純真を、心から尊敬します・・・・

彼らは、別の世界に旅立ちました。

別の次元世界で、新たな学びが始まるのです。

彼らの光り輝く魂に、祈りを捧げます。

彼らの新たな学びの旅に、一心に祈りを捧げます。


◆◆南無華厳菩薩道 南無華厳大悲界◆◆

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