
伴侶動物がこの世を去ったとき、
飼主は悲しみに暮れると思います。
悲しんで当然です。
本気で動物と付き合っていたなら、
彼らの限りない純情を知ることになるからです。
その純情との、別れなのです。
私も多くの別れを体験しました。
蒼い森の静寂の中で、白い森の沈黙の中で、
拳を握り締め、立ち尽くしました。
命が別の世界へと旅立つ瞬間を、
この目で、この胸で、見届けました。
亡骸を抱き締め、泣きました。
いかに死の意味を知ろうとも、
いかに覚悟を決めていようとも、
湧きあがる慟哭はとまらない。
死は悲しいことです。
それは厳かな事実です。
悲しみが大きいほど、その愛は深かったのです。
涙は、聖なる証しです。
涙は、清らかな世界と通じるパスポートなのです。
忘れることなど、できません。
忘れようとは、思いません。
立ち直ることは、忘れることではないのです。
悲しみを胸に受け止めながら、力強く生きることなのです。
心に刻まれた真実の愛を抱いて、今を生きることなのです。
この世の全ては、刻一刻と変化します。
一瞬たりとも、同じ姿をとどめていません。
しかし命は、その壮大な流れの中に深く刻まれます。
その命は、次々と新たな命となっていくのです。
それが調和の姿です。それが調和の実像です。
壮大な流れの中で、しかし絆は、永遠に続きます。
一切の固定観念を超えた、一切の打算を超えた、
種の違いを超えた大いなる愛の絆に、終りはないのです。
その真実の瞬間の中に、永遠が刻まれたのです。
亡き動物の魂は深く望んでいます。
あなたが力強く今この時を生きることを。
あなたが調和の姿を知ってくれることを。
あなたが愛の偉大さを信じてくれることを。
彼らの魂は、
あなたに大いなるメッセージを伝え続けてくれるのです。
動物たちは皆、誰もが精一杯に生きました。
それぞれの境遇の中で、力の限りに生きました。
彼らは、全身全霊で生きたのです。
彼らの純真を、心から尊敬します・・・・
彼らは、別の世界に旅立ちました。
別の次元世界で、新たな学びが始まるのです。
彼らの光り輝く魂に、祈りを捧げます。
彼らの新たな学びの旅に、一心に祈りを捧げます。
◆◆南無華厳菩薩道 南無華厳大悲界◆◆
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