<2008年2月18日>

WOLFTEMPLE:は「狼の寺」だ。野性界の寺だ。

だから人間界の寺ではない。

人間界の寺のような「ご利益」など謳わないのだ。

狼の寺は、真実の祈りに生きている。

種の違いを超えた「絶対平等の尊厳」をどこまでも貫く。

狼の寺には、人間界の偏狭な価値観など微塵も無いのだ。


「NO:80」で「餓死アート」の悲劇を書いた。

狼の寺は、餓死したその子に名前を名付けた。

孤独の果てに死んだその子を、絶望の果てに死んだその子を、狼の寺が家族に迎えた。

「ロータス・グレイス」、その子の名だ。

「蓮の光」だ。「永遠の命の聖なる光」だ。

その子は、途方もなく理不尽な試練を受けた。

どんな修行者も経験しない地獄を、たったひとりで耐えた。

「ロータスグレイス」、君の名だ。

君の勇気の栄光を、この名に刻んだ。

狼の山のみんなが、君の名を呼んでいる!!

森に、ホウルが響き渡る。 全霊で奏でるレクイエムの歌だ!!


「狼山院蓮光大悲」、その子の戒名だ。野性界の法号だ。

人間界の戒名とは違う。人間界がその子を殺したのだ。

野性界の戒名は形式ではない。全霊を込めた祈りの法号だ。

我が亡き家族たちには、みんな野性界の戒名がある。

人がなんと思うか知らないが、その名には、一心が込められている。

摩訶華厳冥加 狼山院蓮光大悲「ロータスグレイス」

狼の山から、君の冥福を祈ります。南無華厳大悲界 南無華厳菩薩道。

**** WOLFTEMPLE ****