


零下20度に近い夜が続いた。
森は完全に冷凍庫だ。
雪が続くと、犬たちの世話と除雪の作業が延々と終わらない。
このままずっと終わらないんじゃないかと思えてくるくらいだ。
雪の上でひと息つく。
一体何年こんな生活を送ってきたのだろうか。
目を閉じて気持ちを持ち直す。
さあ、運動だ!! 犬たちのフリートレッキングの時間だ!!
みんなの瞳がいっせいに輝く。
順番に、何頭かづつをサークルから放つ。
みんなが物凄いテンポで躍動するから、司令塔の私のセンサーは全開に起動する。
だから写真など撮っているヒマは無いのだが、昨日は何枚か撮れた。
疲れ切っていても、彼らの元気な姿を見ていると勇気が湧いてくる。
ありがとう、我が家族たち!!
映っている子:「あかね・響華・照華・厳・海・道」
「あかね」は赤ちゃんの時、ダンボールに入れられて捨てられていました。
生後40日の頃に保護して、今は4歳になります。
(もう一頭の「つばき」が姉妹ですが、写真にはいません。)
彼女は私の言葉がほとんど分かります。ちょっと不思議な子です。
「言語」を分かるのではなくて、私の心が見えるのです。
みんなも同様なのですが、「あかねとつばき」はかなり特殊感覚です。
まだ赤ちゃんで、お母さんと離されて、知らないところに捨てられて、
どんなに不安だったか!!どんなに空腹だったか!!どんなに悲しかったか!!
それを想うと、今でも私は切なくなります。
あかね! つばき! ずっと一緒だよ! みんなでずっと一緒だよ! 永遠に!!!
**** WOLFTEMPLE ****