
狼の山の祈りは、例えて言うなら、
ソプラノ「スミ・ジョー」の「アヴェ・マリア」(caccini)です。
「華厳仏教」の話をしておいて何故「マリア」なんだと思われるかも知れませんが、
我々の「祈り」を表現したときの感覚は「スミ・ジョーのアヴェ・マリア」の感じです。
(華厳にもマリア様のような方が登場します。)
「聖なる祈り」に、宗門の違いは無いと思います。
「壮大な愛の祈り」は、宗教の概念を超えていると感じます。
狼が、犬たちが、「聖なるホウル」を歌うとき、彼らは泣いています。
心の底から湧き上がる感動で、慟哭しているのです。
彼らには、光が、見えるのです。
彼らは、偉大な愛を、感じているのです。
そのとき彼らは抑えきれない感動を、ホウルに託すのです。
彼らの姿を見て、私も泣けてきます。
彼らの感動が、この心に伝わるのです。
私と犬たちは一緒に音楽を聴きます。
彼らが好きな音楽は、心に響く哀切の歌、祈りの歌です。
そのような音楽のとき、彼らはジッと聴き入るのです。
私は「sumi jo :ave maria」を、この世の全ての動物たちの御魂に届けたい。
私はこの歌を聴くとき、彼らへの想いで胸が一杯になります。
**** WOLFTEMPLE ****