先週のカブス・コンベンションに次いで、今週末はシカゴ・ホワイトソックスのファンフェストが開催されました。
1つの都市圏に2つのMLB球団が所在しているのは、ニューヨーク(ヤンキース、メッツ)、ロサンゼルス(ドジャース、エンジェルズ)、ベイエリア(?)(ジャイアンツ、アスレチックス)、そして、シカゴだと認識していますが、同じ自治体の中にあり、地下鉄1本で本拠地間がつながれているのは、シカゴだけなのではないでしょうか。
それだけに、両チーム間のライバル意識にもすさまじいものがあります。
たまたま某球団幹部の親族の方と話をする機会に恵まれたときのことです。
「あなたはカブスとホワイトソックスのどちらのファンなの?」といきなり質問されました。
たまたま、その方の関係のチームの方が本当に好きだったので、そう答えると、満面の笑みで、「そうでしょう~。だいたい○○なんて、、、、、、、」といった具合です。
また、一般的にシカゴの北部にあるカブスのファンは白人であったり、比較的経済的にも恵まれた人たちが多く、南部にあるホワイトソックスのファンはアフリカ系やヒスパニック系であったり、庶民的な人たちが多いとされています。
ということで、両チームのファンイベントにも大きな差異が見られました。
まず、最大の違いは、カブスはパス購入者は誰でも金曜日からの3日間に参加できたのに対し、ホワイトソックスは会場のホテルに2泊する人しか金曜日のセッションには参加できませんでした。
私自身は会場から徒歩10分ほどのところに住んでいるので、金曜日に参加するために$300近くを払うのもいかがなものかと思ったので、土日のみに参加することにしました。
寒風吹きすさぶ中、9時前に会場のホテルに着いて、いきなりカブスとの違いを実感します。
カブスはホテルの入口から球団ロゴをあしらったバナーや、たて看板、パネルなどが至るところに設置され、お祭りムードにあふれていたのですが、ソックスに関しては、地味な風船のデコレーションが多数置いてあるくらい。
しかも、ホテルの入口から、パスのピックアップ場所、さらにはファンフェスト会場まで来場者を誘導するためのサインなどはほとんど目に入らず、私も何人もの人に尋ねて何とか場所を見つけたほどです。
しかしながら、サイナーのラインナップはソックスの方がはるかに上!
主だったところでは
フランク・トーマス
ポール・コネルコ
アダム・ダン
ボー・ジャクソン
ジム・トーミ
ホゼ・アブレイユ
ミニー・ミノソ
ハロルド・ベインズ
などが名を連ねていました。
コネルコ選手からはTTMで、トーマスさんからはIPで頂いているので、今回の狙いはこう定めました。
土曜日 ダン選手(11:00)、アブレイユ選手(13:00)
日曜日 ジャクソンさん(9:00)、トーミさん(12:00)
「カブスの時の経験からすれば十分に狙えるはず」
そう思って、すでに先頭が見えないほど長くなっていた入場の列に加わり、会場に向かいました。
と、ここでトラブル発生!
4階までは問題なく行けたのですが、大物選手のサイン会場が設置されている6階にどうやっていけば良いのか、さっぱり分からなくなってしまったのです。
案内もなければ、エスカレーターや階段もありません(後に分かったのですが、非常口の階段を使えば良かったようです)。
とりあえずエレベーターに乗って6階に到達し、ダン選手のサイン会が行われるステージEに向かうと、周辺には200人をゆうに超える人たちが既に行列を作っていました。
何の列か尋ねると、「トーマスだよ」とのこと。
思わず耳を疑いました。
トーマスさんのサイン会は13:00からなのです。
その時点での時刻はおそらく9:20にもなっていませんでした。
一方で11:00からのダン選手&ベンチュラ監督の列には20人も並んでいなかったので、嬉々として最後尾に付きました。
このサイン会の特徴は、事前に数量限定で配布されるリストバンドを持っていないとサイン会場に入れないこと。
と、同時にリストバンドを1つ付けられると係員がそれを外すまでは他のサイン会場へのアクセスができないこと。
で、驚いたことに、ほどなくしてトーマスさんのサイン会用のリストバンドの配布が始まり、300人分のリストバンドが一瞬にして終わってしまったのです。
この光景を目にしたことが、翌日の大きなヒントとなりました。
で、私はというと、首尾よく、11:00からのセッションのリストバンドを入手。
この位置ならその後に行われるアブレイユ選手にも十分間に合うだろうと確信し、さらに待つこと90分ほど。
いよいよ、ご両人の登場です!
まずは、ダン選手。
風貌からして、結構、ぶっきらぼうな人かと思いきや、こちらが話しかけているときにはきちんと目を見て聞いてくれました。
レッズ時代から何十回に亘りリクエストを出しては1度も返信がないという暗黒の日々の果てに頂いたのがこちら!
マイ・ボールペンを使っていただきました。
続いて、ベンチュラ監督。
いやあ、相変わらずの男前!!
ダン選手同様、マイボールペンでしたためていただきました。
サインを頂いた後、ペンを返していただこうと、ベンチュラ監督の手にあるペンに手を差し出すと、ベンチュラ監督も手を差し出してきました。
ということで、思いがけず、(心の奥底では、そうじゃなくて、ペン返してください!と訴えつつ、)ベンチュラ監督と握手!(汗)
それでも立ち去ろうとしない私を見て、キョトンとしているベンチュラ監督。
「ペンを返していただいてよろしいですか?」と尋ねると、ハッとした表情を浮かべ、「あ、そうだったね。」と言って返していただけました。
第1ハードルをクリアして、会場の外に出ると、20人くらいの列ができていました。
列の最後に陣取っていた人に、「これって、アブレイユの列?」と尋ねると、「そうだよ。」との返答。
何だよ、楽勝じゃん!
やっぱり、プロスペクトに対する関心はこんなものかと思いつつ、時の経過を待ち、いよいよ会場入り。
しかしながら、誰もリストバンドを配っていません。
ドアをくぐる際に、入場者をチェックしている係員にリストバンドの付いていない腕を見せましたが、何も言われません。
そりや、そうだ、これしかいないんだからリストバンドもいらんのだろうと考えながら、アブレイユ選手の登場を待ちました。
そして、お待ちかねのアブレイユ選手の登場です!
と、ここで思わぬ事態が待ち受けていたことに気づいたのでした。orz
(続く)