:ついにここまで来たか・・・それにしても長かったな~。8ヶ月目にしてやっと・・・
やっと第一幕完結までやって来たんだ。
:思い起こせば、もう35話目なんだよね・・・お疲れ様。っていうか、最近ちょっと
流れ早すぎない?なんというか、小説頻度が増しすぎというか・・・。
ウルフラブ:そりゃそうだろ。今年中に第一幕完結は当初の目標より少し遅いんだから・・・。
本来ならもうシェイミ真実編中盤まで行ってなきゃいけなかったのに。
よくここまで短時間で書き上げたものだよ。
ルナ:確か一時期、すごいペース落ちてたもんね。一ヶ月ごとに何話書いたか教えてよ。
ウルフラブ:4月が6話、5月が5話、6月は3話+総集編でここで第一章おしまい。7月は絵の描き過ぎで
たった2話。8月はテコ入れ宣言したくせに3話、9月は2話+総集編でここで第二章おしまい。
10月は急に加速して5話、11月は4話でここで第3章おしまい。
そして12月は今回で5話+総集編でここで、第四章&第一幕おしまい。
この結果からして、急加速したのは10月からだな。
ルナ:やっぱり内容なのかな?3章って確か「本編ここから!」とか言ってたし・・・
やっぱり書きたくない話とかもあるんでしょ?
ウルフラブ:ホントのこと言うと、次の第五章のシェイミ真実編が物語を一番早く思いついた、というか
夢で見た所なんだ。今までのはそこへつなげつつ、六章以降へのフラグなどを
張っていくといった感じかな?だから次章が一番書きたかった章なのさ。
って、何かさりげなくすごいこといっちゃったような・・・まあいい、この続きは
総集編で語るとして、さっそくアラスカ編最終話を初めようか。それではどうぞ
≪前回のあらすじ≫
ベーリング海峡に浮かぶ人工島の街「サイハテシティ」へとたどり着いたハル達。ノゾミは自分の夢を
目指し、グラフェスの受付へ向かった。その頃、オルドランではルシウスによる時空の柱の破壊作戦
が開始されてしまう。その影響で発生したエネルギー風は全世界を吹き抜けた。シロナは全員に
スカイバンチに戻るよう指示し、9人になった一行はコトブキシティの波導学校へと戻っていった。
一方ノゾミもコトネ、カズナリと共にグラフェス優勝を目指し、動き出す。
晴れ渡るシンオウの空。それはハルが花見をしたあの日の空を彷彿とさせるように透き通っていた。
空の下、本当に世界のどこかが崩壊したのが嘘のようなのどかな空気が流れるマサゴタウン。
ナナカマド博士はシロナの連絡でスカイバンチのハッチを開け、待機をしていた。
「博士、スカイバンチが戻ってきました。」
「ウム!ついに戻ってきたか。ここを飛び立って一ヶ月半、長いようで短かったな。」
ナナカマド博士がそう呟くうちにも、スカイバンチはナナカマド研究所のハッチへと飛び込んだ。
颯爽と降り立つハル達はすぐにナナカマド博士の元へと向かった。
「博士、ただいま帰りました。」
「ウム!よく帰った。それにしても少し見ない間に凛々しくなったな、ハル。それに、
後ろにいるのはヒカリ君やサトシ君ではないか!」
「お久しぶりですナナカマド博士。確か5年ぶりくらいですよね?」
「最後に会ったのはヒカリ君の3度目のグランドフェスティバルだったな。いやー、ヒカリ君も強くなった。」
ヒカリとハルはナナカマド博士との会話を楽しんでいたが、そこへシロナが割り込むように入る。
「ナナカマド博士、私たちは早速波導学校へ向かいます。それで、結界の件は・・・。」
「ウム!その事なら心配はいらん。あの結界はルシウスが追っ手を遮るために張った物で、
あの3日後には結界は消えて無くなった。大陸結界もこの島国日本には張られることはなかった。」
「そうですか。それでは、またあとでお伺いします。私たちはこの辺で・・・。」
シロナは嬉しそうな顔をする反面、やや焦った口調になっていた。やはり時空の柱の破壊が心を
曇らせたのだろう。一行はマサゴ―コトブキ間のバスに乗り込み、旅の終着点へと向かった。
一時間後、すでに空は黄昏に染まり、夕刻が訪れた頃・・・一行は波導学校へと到着した。
生徒は皆寮に帰った後らしく、初めてアスランと戦ったグランドは沈黙に沈んでいた。
校舎からも人の気配はあまり感じられない。校舎内へと足を運ぶと、そのまま校長室へと向かった。
「ゲン校長!ただいま帰りました。」
「ハル君、久々だね。いやー、シェイミも助かって尚且つ無事に帰ってこれたようで良かった良かった。
ナオミ君やユウト君、スモモ先生も無事でよかったよ。」
ゲンは大喜びし、肩を押すように一行を校長室へと招き入れた。
「サトシ君やヒカリ君、タケシ君、ハルカ君まで一緒だったとは!君たちも彼女らに協力しているのか?」
「はい。マチュピチュで助けてもらっちゃったもんで・・・それ以来一緒に旅をしています。」
ゲンはリゲルを指差し、尋ねた。
「そして、何か強そうな君は・・・?」
「俺はリゲル。元々はルシウス幹部だったが、あいつらの野望を知ってから俺は幹部をやめ、ハル達の
旅に同行させてもらっている。」
「ルシウス幹部・・・つまり裏切り者ということか。けれど、共に戦ってくれると彼女たちも非常に心強いはず。
これからもハル君達を支えてやってくれ。」
――嫌だね、私の狼姿見て嫁にしろとかいう極度のケモナーの癖に・・・所持ポケモンにもはっきり
現れてるわ。
ゲンはその後、しばらく黙り込んだ後、シロナに話しかける。
「今までハル君達を先導してくれてありがとう、シロナさん。これからもリーダーとして彼女らを
引っ張っていって欲しい。」
「ありがとうございます。それで、例の情報を教えていただけますか?」
「もちろん。この先の旅に関わる重要な情報だ、教えないわけがない。みなさん、ちょっと視聴覚室まで
来てくれますか?」
ゲンは皆を視聴覚室へと案内する。その頃、オルドラン城の周りは空間の歪みが発生し、空は怪しい雲
に覆われ、朝か昼かも全く分からなかった。ベランダから樹を見つめるアイリーンの目には
異様な光景が写っていた。
「この悍ましい感じ・・・世界の終わりが近づいてる感じがする。」
「アイリーン様、ここは危険です。他の城に移りましょう。」
「この城は勇者アーロンとルカリオの波導が守っている。だから時空の狭間に飲まれる心配はないわ。」
アイリーンは焦るジェニーに冷静に答える。その頃城内では、シンジとカトレアの会話が展開されていた。
「決めた!わたくし、今から世界の崩壊を止めに行くわ。」
「何を急に言い出す。いくらフロンティアブレーンの片割れでもあれを止めるなんて無茶だ・・・。」
シンジ・・・かつてはサトシのライバルとして競ったポケモントレーナーだ。現在はシンオウの
チャンピオンに就任し、オルドランにはヨーロッパを巡る旅の途中でたまたま訪れていたそうだ。
「けれど、このままじゃヨーロッパが崩壊してしまうわ。そんなの放っておけるの!?
できることがあるなら、全てやらないと・・・。後悔はしたくないの、アスカちゃんのためにも。」
「ふん、お前はアイツみたいなことをいうんだな・・・。止めても止まりそうにない、よし、
俺も同行する。そうと決まればさっさと準備しろ。」
「シンジさんまで行かれるのですか!では、私めも同行させてもらいます。」
そばにいたコクランも同行を決意した。そこへカトレアが声をあげる。
「ダメよ!コクランはモンサンミッシェルに戻ってアスカちゃんを守りなさい。もう一週間も空けているのよ、
アスカちゃんだってあなたを待ってるはず・・・。ここは私とシンジさんに任せて。心配はいらないわ。」
強気なカトレアに、コクランは言い返す言葉もなく、部屋を去っていった。その後二人はアイリーンに
許可を取り、世界の始まりの樹への旅を始める。
一方、波導学校では・・・
「それでは、これより私が手に入れた情報を公開する。」
ゲンはスクリーンのスイッチを入れ、発表をする体制をとる。
「普段はここでたくさんの生徒で溢れ返るのに、今日はやけに人が少ないって思ってしまうな・・・。
まあいい、それでは始めよう。」
視聴覚室は静まり返り、暗室に巨大なスクリーンが浮かぶ。
「ハル君達がここを旅立って一週間たった頃、カラシナ博士から連絡が入った。あの人は孫のシロナさんの
行っていた時空伝説の研究を継続し、10年前にギンガ団がディアパルを復活させようとしたテンガン山の
鑓の柱である石碑を見つけた。その石碑には『西方の閉ざされた始まりの遺跡。そこに崩壊した時空を
正す最後の希望の手がかりあり。』と。」
話とともに、画面に写真などが表示されていく。
「鑓の柱にそんなものが・・・おばあちゃん、凄いわ。私でも見つけられなかったものを見つけるなんて。」
「カラシナ博士はその後、『始まり』に関係のある遺跡を探した、そしてたどり着いたのが『シント遺跡』。
シロナさんが9年前に発掘した遺跡で、創世神アルセウスを祀った遺跡だと判明していたが、
そこに秘密の部屋があった。意外と新しいものらしく、約100年前に作られたそうだ。そしてその奥に
置いてあったのは一枚の紙。その紙は何かから破りとられたようになっており、そこには『時の歯車』の
イラストとそれを在処を示す地図が書いてあった。」
「時の歯車!?確かポケモンだけが住む世界で時を支えていた伝説上の歯車ですよね?まさか本当に
存在していたなんて・・・。」
シロナは数々の新事実に驚愕していた。ゲンはさらに話を続ける。
「その歯車は時空の柱の内部の歯車の中にセットすると、時空の柱を中心に時が逆流し、それまでに
塔が受けた損害を全て修復するという効果がある。そして、この紙を書いた人物は時空の塔と
庭園を作った『ゴーディ』という建築家だ。」
「校長!世界の始まりの樹の時空の柱もゴーディが後から建設したものです。」
ハルが手を上げ、ゲンに呼びかける。
「つまり、ゴーディは時の歯車を見つけ、世界中に隠し。空間を安定させるためにオルドラン国に
時空の柱を建設し、さらに時空の氾濫を食い止めるオラシオンも作った・・・。何か関係があるかも
しれないな。」
「それで、時の歯車はどこにあるんだ。それを集めて塔を戻せばルシウスの陰謀は阻止できるんだろ?」
「阻止できるかどうかは分からないが、可能性はある。そして、時の歯車の場所は中国のファウンス、
エベレストのヒマラヤ神殿、エジプトの砂漠の中に眠るアヌビス宮殿、ギリシャのパルテノン神殿最深部、
ベルギーの○○○○(来年のポケモン映画の舞台)、そしてスウェーデンのヴェステロースにある
シリウス神殿の隠された部屋の6つだ。ちなみにどの歯車をどの柱にはめても問題はないらしい。」
その言葉を聞いた瞬間、ハルの脳内に何かが浮かび上がる。
――ヴェステロース・・・シリウス神殿・・・。私は、何故かこの場所を知っている!でも、一体なぜ?
スウェーデンの地理なんて知らないし、行ったことも見たこともないのに・・・。
「ハル?どうしたでしゅか?」
「い、いや何でもないわ。ちょっと目眩がしただけ・・・。」
ハルは気持ちを隠すようにシェイミに言った。
「一番近いのはファウンスね。明日になったらすぐに向かいましょう。」
「そういうと思って、ファウンスで既に時の歯車の在処を見つけたバトラーさんとダイアンさんに
君たちのガイドをするよう申請しておいた。だから心配はいらない。」
「ありがとうございます!」
「さて、これで私の知っていることは全て話した。今日はゆっくり休んでいってくれ。」
一行はハルの療の空室を使わせてもらい、寝ることにした。夜中、シロナは単身でマサゴタウンへと
戻ってきた。
「話は全て聞きました。それに、みんなもう寝付きましたよ。」
「ウム!そうか・・・それで、用事は何じゃね?」
シロナは俯き加減になり、口を開く。
「私の究極のポケモンを、引き取りに来たんです。」
「究極のポケモン・・・もしやコトネ君からもらった萌黄色の球の効果で出現したレックウザか!?」
「ミカルゲとレックウザ。あとトリトドンとトゲキッスの交換もお願いします。」
「ウム!分かった。それじゃそこの装置にモンスターボールを置きたまえ。」
シロナはモンスターボールを置き、装置のスイッチを入れ、交換が始まった。
「それにしても、何故あんなポケモンを使うのじゃ?あやつはお前をチャンピオンの座から引き下ろした
忌まわしいポケモンのはずじゃ。」
「けれど、今はその禁断の力が必要なんです。彼を・・・止めるために。」
次の朝、一行は早々に学校を出てナナカマド研究所へと向かった。
「もう行ってしまうのか・・・。ウム!頑張るのじゃ、ハル君。」
「はい。次こそルシウスの野望を打ち砕いてみせます!」
「それでは、ナナカマド博士、行ってきます。」
「ウム!グッドラックじゃ。」
ナナカマド博士に見送られ、スカイバンチは再び大空へと飛び出した。何の障害もなく、スカイバンチは
ファウンスへと向かっていく。しかし、その先には大いなる運命が待っている。
ハルやシェイミはそんなことも知らずにいた。
全ての運命に終焉はある。
第二幕、第五章へ続く・・・。
:以上でアラスカ編及び第一幕完結です。来年からは第五章「シェイミ真実編」へと
入っていきます。次回は総集編で第3章、第4章を振り返ります。
そして来年最初のタイトルは「千年彗星の眠る谷」です。
本日もご観覧ありがとうございました。(*- -)(*_ _)ペコリ
