我が名は狼 天は未来を見つめ 地は過去を見つめ 人は現在を見つめる

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詩人-我が名は狼の世界へようこそ 私は、詩を書き続けて 約15

年以上を経つでしょうか? 言葉と文字に触れ合い そして 学ぶ

ことが沢山ありました。 これからもまだまだ 言葉と文字を心で

感じながら 詩を書いていきます。 

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「小鳥と捨て犬マロ」  マロの育った町

あらすじ
小鳥は電信柱の線が途切れていた事に 鳴き声をあげていた時
捨て犬マロに声をかけられ 小鳥は警戒しながらも近づきながら
お互いの事を話し合い そして 一羽と一匹は初めてあったにも
関わらず 捨て犬マロの優しさに小鳥は心を打たれて 友と呼べる仲間を見つける事ができたのです。 そして 小鳥の両親を探す旅に一羽と一匹は今、旅立ちます。


小鳥は、マロに尋ねます 
「マロ これからどこへいったらいいの?
「ボクは ここの町から出たことがないんだ」
マロはうつむきながら考えます マロは顔を上げて答えます
「まずは、この先にある川に向かおう そこへいけば何かわかるかも知れないから 」

小鳥は 
「うん わかった 川だよね」
マロは ワンと吠え 
「行こうか・・その前に すぐ近くに人間達の住む家があるんだ
そこの裏には、パンやらご飯が捨てられているんだ」 
そこへいって腹ごしらえをしてから行こう」

小鳥は 
「人間達の住む家って怖いって、前に父さんが言っていたのを聴いたことがあるよ」 
マロは答えます
「うん、でも僕たちは これからの行く先には何があるかわからないだろ?だから 僕も怖いけど これを行かないとすべて行けないと
思うんだ」

小鳥は 
「マロは強いんだね あんなに人間達にひどい目にあったのに
それでも行くなんて、ボクも行くよ がんばる」
小鳥は ピィ と鳴き 小さな羽を羽ばたかせマロの上を飛びます 

マロは はじめはゆっくり駆け出して 小鳥の飛ぶペースに
合わせます。そして 小鳥がついて来ている事を確認すると
走るスピードをあげました。小鳥は、マロの走る速度が上がったので マロの後ろで必死に 小さな羽を羽ばたかせマロのあとに続きます。
そして、小鳥が遊んでいた電信柱はもう見えなくなっていました

それは、小鳥とマロが電信柱で 
会った場所の少し離れた町でした

マロが息をつき 
「そろそろだよ、少し ゆっくり行こうか 」
そして マロは小鳥に言います 
「僕の背中の上に乗ったほうがいいよ ここからは慎重にいかないと」  
小鳥は パタパタと羽を振るわせ マロの背中の上に乗り
「うん わかった」 

そして だんだんと町に近づくたびに マロの身体の震えが
強くなっています。 小鳥が そのマロが変だと気付くと
小鳥が 「マロ・・どうしたの? 身体が震えているよ 
寒いのかい? 」

マロは・・少し 口ごもった感じで 小鳥に答えます
「ここは、僕が飼い主と住んでいた町なんだ
そして ここで僕が生まれ 育って 
そして僕は・・・捨てられたんだ・・・」

小鳥は 悲しそうな鳴き声で ピィ・・と鳴き
マロに言います 
「そうなんだ・・マロ 無理して行かなくてもいいのに」
「マロ・・
マロは小鳥が喋る前に答えます
「それは 君の両親にあわせないとさ そして僕も
知りたいんだ 何故 僕を捨てたのか・・・
「僕はここで生まれて ここで育ったんだよ
捨てられたけど 嫌いにはなりたくないんだ
だって 僕の町だからさ 君の両親を探す前に
僕自身の為でもあるんだ」 

小鳥は マロの頭の上に乗り
「マロ・・ごめんね ありがとう・・」
小鳥はマロに 小さな嘴(くちばし)で
ツンツンします。 

マロは 小鳥に嘴で ツンツンされるのがそれほど嫌じゃありません、 マロにとっては 少しなでられてる感じなのです。
マロは 口に出します
「さぁ 行こうか」
小鳥は マロの上に 乗り マロはゆっくりと小鳥が落ちないように歩きだします。

一羽と一匹は、 マロの生まれ故郷につき 食べ物とマロの育ったという家に行く事になります。 それは マロにとっても小鳥にとっても とっても勇気のいること。 
(この一羽と一匹は、どうなるのでしょうか?無事 ごはんを食べられて マロの育ったという家に行けるのでしょうか?)

「小鳥と捨て犬マロ」  (出会い)

小鳥が一羽飛んでいました
その小鳥はどこへいくのではなく
電信柱の線の上で 
小さな羽を広げては羽を休めて
次から次へと電信柱がある中で
その小鳥は線の上 鳴き声を上げて
隣への線へと次々に飛びその動作を繰り返しました
ある時 その電信柱の線が途中で切れて 
その小鳥は 「ピィピィ」と 鳴き声をして
小さな羽をパタパタさせながら 
「次のところへ、行けないじゃないか」と
言っているみたいに 小鳥は鳴き続けました
それをずっと眺めていた 捨て犬のマロ
マロは 幼い頃から 身体が弱くて 
病弱で見切りをつけた、飼い主はマロを
誰も通らないような道の端っこに捨てて行ってしまいます。
マロという名は、飼い主の子供がそう呼んでいたから
捨て犬マロと名づけられました。
その捨て犬マロが その小鳥に ワン ワン と吠えました
「君は隣へ渡りたいのかい?」 
小鳥は 捨て犬の言葉に驚きと恐怖にかられてしまいます
犬と言えば 小鳥を食べたりするからです。
小鳥は 怯えながらも 捨て犬マロに 鳴き声を出して
答えます  「なぜ そんなことを聴くんだい」
マロは 「だって君は 次から次へと 電信柱の線の上を
飛び回っているでしょ 僕はずっと見ていたよ」
小鳥は 自分のとっていた行動を見ていてくれた
捨て犬マロに尋ねます。
「ねぇ 君のそばにいっても平気かい? ぼくを食べないかい?」
マロは 「食べるわけないだろ 僕は君と話がしたいだけなんだ」
マロは捨て犬のせいか、誰にも相手にされず
人間達にも 汚い犬  暴力を受けていたのです
小鳥も親と離れ離れになってしまい 
一羽で寂しく飛び回り そして 誰かを求めても
自分の身を守るために 誰もいない電信柱の線の上で
飛び回っていたのです。
小鳥は マロのそばにいき マロも小鳥のそばにいき
一羽と一匹は 互いの事を打ち明けていきます
マロは言います。 
「ねぇ 君はこれからどこへ行くんだい?
「もし 行く当てがなかったら 僕と一緒に行かないか?」
小鳥は言います
「ボクも行く当てなんて ないよ ただ父さんと母さんに会いたいだけなんだ」 
マロは少し考えて言います
「じゃあ、君の父さんと母さんを探しにいかないか?」
小鳥は
「いいのかい だって ボクとマロは出会ったばかりじゃないか?
それに ボクだけじゃ マロに悪いよ 」
マロは 笑いながら
「僕なら大丈夫だよ、行く当てもないし これいってやりたい事もないし そんなとき 君と出会ったのさ」 
「だから 声をかけたんだよ」

小鳥は 
「ありがとう・・マロ  マロも寂しいはずなのにありがとう」
小鳥は ピィピィとお礼の鳴き声をあげます
マロは 「いいんだよ それよりも そんな大きな声で鳴き声を
あげないで 耳が痛いよ・・」
小鳥は
「ごめーーん・・へへ」 
一羽と一匹の間に笑みがこぼれます
こうして、親とはぐれた小鳥と捨て犬マロの旅が始まります
(小鳥とマロは、これから どうなっていくのでしょう・・)
そして 一羽と一匹の運命はいかに・・