第4章 一つ屋根の下で 1
「今日は、真琴の転入で普段の5倍位の疲れが出たような
気がするけど・・・まぁ~真琴も日本に帰って来たんだなぁ~」と思いながら
家への道を歩いていると、前方に良美が歩いているのが見えた。
「おぉ~い!姫神先輩~」と手を振ると
良美も流石に、気づいたのか立ち止まり僕の方へ向き
ツカツカと歩き、僕の前に立ったかと思ったら・・・
良美の右手が僕の左頬に、クリーンヒットした。
「パチ~ン」
僕は、一瞬何が起きたのわからなかった・・・・そして、我に戻ると
「痛った~何すんだよ!」
「痛くて当たり前でしょう、思いっきりひっぱたいたんだから・・・・」
「なんで、叩かれたの?」
「人前で、大声で呼ぶからよ・・・」
僕は、唖然とした顔で聞き返した
「えっ?それだけで、叩かれたの?」
「当たり前でしょ!」
「へっ?当たり前でしょう?なぜ?」
「何故?そんな事もわからないの?」
「わからない・・・・」
「貴方は、恥ずかしいって言葉を知っているかしら?」
「えっ?良美でも恥ずかしいって事あるの?」と言った途端に、今度は
左手が飛んで来た・・・・またもや、「パッチ~ん」と辺に鳴り響いた
「私だって、女の子なのよ!司のバカ!」と僕を罵って、駆け足で
その場を去って行った・・・・僕は、呆然とその場に立ち尽くしていると
「今のは、司が悪いと思うよ」と後ろから、声がしたので振り返ると
柊美が僕らの会話を聞いていたらしく、僕が悪いと言ってきたので
「えっ!僕、何か悪いこと言った?」
柊美は、ただ頷くだけだった・・・・
「お姉ちゃんって、気が強そうに見えるけど・・・凄く恥ずかしがり屋なのよ」
「そんな事、知らないよ・・・ただ、名前を呼んだだけで叩かれて、罵られて
僕って何?」
「はははははははっ」柊美は、大笑いをしていた。
「まぁ~家に帰ったら、謝っとけば大丈夫じゃないかな?」と投げやりな言い方をされたが
「まぁ~僕は、悪くないと思うけど・・・これからの事もあるから、一応謝るけど・・・」と
柊美と話しながら歩き家の前に、引越し屋のトラックが止まっているのを
良美が唖然と見ていた。