TUBE 「プロポーズ」
僕は、走った・・・途中 足がもつれ転んだが
ガムシャラに走り、翔子の所に向かっていった
マンションの前まで着くと、上を見上げて
翔子の部屋に明かりがついて無い事に気がついたが
いつもの自分なら、此処で諦め帰路に着くが
今日の僕は、決心がついていたので
何時になろうが、翔子を待つことにした。
夜空を見上げると、昼間 晴天だったため
星空が広がっていた。
「綺麗な星空だ・・・・」と思いながら、数十分?
いやっ!1時間以上も待っていたかもわからないが
「玲二?」声のする方に目を向けると、翔子が立っていた
「玲二、どうしたのこんな時間に?」
「翔子に言っておきたい事があって・・・・」
「何?言いたいことって?」翔子が僕の顔を覗き込むように聞いて来た
「翔子、空を観てごらん・・・星が綺麗だよ」
と言うと、翔子は渋々なのか空を見上げて
「そんな事を言うために来たの?」
「翔子、結婚しよう!」僕の不意の言葉に、面を食らったのか
「な・な・何を言ってるの?冗談を言いに来たの?」
「冗談でも、気が触れたのでもない!今までの僕は、臆病だった
けど、翔子を失いたく無い気持ちをやっと気づいたんだ」
「今頃気づいても、遅いわよ・・・私、結婚するのよ?」
「わかってるよ・・・でも、この気持ちだけは伝えたいから
待っていたんだ!」と言い終わると、僕は「Reste」に向かい
歩き出すと・・・・・
「何故?何故?もっと、早く言ってくれなかったのよ・・・・・」
翔子が僕の背中に抱きつき、泣きながら声にならない声で
そう言っていた。