昼から降り出した雨は夕方になっても止まなかった


 「ひかる、遅いわね・・・」と冴子が言うと


 「この雨で、帰ってこれないんじゃないかな?ちょっと、空港まで


 迎えに行って来ます。」


 「わかったわ、私も一緒に行くわ・・・ちょっと待ってて!」


 「でも、もし行き違いになったら困りますから冴子さんは


 残って居てもらえますか?」


 「それなら、書置きでもしておけば良いんじゃないの?」


 「そうですか?じゃ~一緒に行きましょうか?」


 2人はタクシーを捕まえて空港へと向かった


 午後20時に2人は空港に着くと、那覇からの最終便は


 とっくに到着していたが、ひかるの姿は見当たらなかった。


 「最終便にも乗ってなかったのかしら?圭介さん、携帯電話は?」


 冴子が言う前に、携帯で連絡をしていたが・・・


 「やはり、出ない・・・」


 「出ないの?」


 「どうしたんだよ!ひかる!出ろよ・・・」


 「もしかしたら、行き違いで戻ってるかも知れないから一度戻って


 見ましょうか」と冴子が言うと圭介は聞いていなかった


 「ひかる!」


 「圭介さん!一度もどりましょう」と強い声で言うと


 圭介は、我に戻った


 「冴子さん、戻りますよ!」


 そして、2人は戻る事にして空港を後にした。


 「でも、仮にひかるが行き違いで戻ったとしたら書置きを見ない


 訳はないと思うんだけど・・・圭介さん、もう一度連絡してみて?」


 と圭介に催促していると、宿泊先に着いた。


 「あれっ!明かりが付いてる・・・ひかる、帰ってきてるんじゃない?」


 「ひかる!ひかる!帰って来てたのか?」


 「ひかる・・・圭介さん、ちょっと来て・・・・」


 「どうしたんですか?冴子さん・・・」


 「これ見て・・・」


 冴子は書置きを圭介に渡した


 「「圭介、冴子、ごめんね


            探さないでね」」


 「どうゆうことだよ!わからないよ!」と言いながら携帯に連絡


 すると・・・・ピロリロ~ン、ピロリロ~ンと呼び出し音がベットの


 下から聞こえてきた。