北海道での、地取り(聞き込み)を終え



 最終の便で東京に戻った石神と辻堂はそのまま、



 中野区の高梨家に向かった。



 高梨家に着くと、怜奈が家の中から慌てて飛び出して来た



 「どうしました?」石神が声をかけると



 「父が・・・父が・・・」怜奈は動揺しながら答えにならず



 「落ち着いて下さい、お父さんがどうかしたのですか?」



 怜奈は持っていた手紙を差し出し「父を、探して下さい」



 石神はその手紙を受け取り読み始めた。



 「怜奈へ


 父さんは、取り返しのつかない事をしてしまった


 怜奈は私の本当の娘では無い


 しかし、私は怜奈を本当の娘以上に愛情を


 注いできたが、今になって佐伯が娘を返せと


 言って来たので新宿の公園に呼びだし


 怜奈の本当の父親をこの手にかけてしまった。


 怜奈、すまない


 父はこのまま、この世を去る決意を


 こんな父を今までありがとう


 そして                           」



 「辻堂!都内に緊急配備を検問を 急げ!」



 「は・はい!」



 「怜奈さん、お父さんの行かれそうな場所をしりませんか?」



 「わかりません・・・が、もしかしたら・・・」



 「もしかしたら?どこですか?」



 「伊豆下田の石廊崎に昔連れていって貰った事が、



 その時「父さんは、この景色が好きだから一度お前を



 連れて来たかった」と言われた事が」



 「辻堂!」



 「下田署に連絡を入れます」



 その日は、高梨の消息はつかめなかった。