石神の独り言のように辻堂と話しているのを



 綾子が「ハエの王?ベルゼブブ・・・・本来はべアル・ゼブルかな?」と



 ぼそっと言うと「綾子・・・どう言う意味だ?」石神が聴き直した



 「旧約聖書でね出てくる、ベルゼブブ・・・・ハエの王の名前なんだけど・・・・



 元々はべアル・ゼブルって名前で意味は「気高き王」「高き館の主」って



 事だったと思うよ」と綾子が言うと



 「ハエの王=気高き王・・・・・」石神がつぶやくと



 「石神さん?」辻堂が石神を呼ぶと



 「辻堂!佐伯さんの持ち物は今何処にある?」



 「それは、署の保管室だと思いますけど・・・・」



 「直ぐ署に戻るぞ!」石神が慌てた様子で辻堂を急かした



 「綾子、母さんに今日は遅くなると言って置いてくれ」



 「わかったは・・・・ベルゼブブ「ハエの王」?=べアル・ゼブル「気高き王」?」



 「ところで、真樹って何者なんでしょうね?」辻堂が石神に聞いてみたが



 石神は何かを考えていた。



 「石神さん!」石神が我に帰って「なんだ!大声を出して?」



 「真樹って誰なんでしょう?」辻堂が聞き返すと



 「そんなこと知るか!」と一喝されたところで、署の保管室に着くと



 佐伯の持ち物を調べ始めた



 「辻堂!佐伯さんって、一人者だったのか?」



 「はい!北海道岩見沢市で奥さんを亡くされてからお一人で暮らして



 たみたいですけど、お子さんが一人居られるらしいのですが・・・・・」



 「その子供に、連絡したのか?」石神が所持品を調べながら



 辻堂に尋ねると・・・・



 「その子の消息がつかめて居ないらしいのですが・・・」



 「手帳?〇月〇日・・・・・新宿中央公園・・・・PM 11時、おいおい



 物騒な時間だな・・・・・」