都会のスクランブル交差点の真ん中に


 少女は、只々立って空を見上げて居た。


 男性が一人、少女にぶつかり「あっ!


 ごめんなさい。」少女はか細い声で、謝ったが


 既に男性は居なかった。


 極度の疲労感から、その場に倒れ込んでしまった


 歩いていた人々は、歩を止め少女を取り囲むように


 覗きこんでいたが、誰一人として助けようとはしなかった


 そればかりか、若者は携帯で写真を撮っている始末であった。


 ひとりの女性が「大丈夫ですか?」と少女に声をかけて、近寄り


 少女を抱きかかえ見物人に「誰か、救急車をお願いします」と


 頼んでいた。


 「今、呼んだから・・・」初老のお祖父さんがそう答えると


 「ありがとうございます。」と言うと「大丈夫ですか?私の声聞こえて


 ますか?」


 少女は、少し目を開け「あ り が・・・・・・」また、気をうしなってしまった


 










 続く・・・・・