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木陰に隠れて居た、犬崎時政が出てきた
「どうして、君が此処に居るんだ?」義彦が罵倒するように
尋ねると「君と、君の父親を監視していたんだと思うのですが?
どうですか?間違っていますか?」マスターが犬崎・・・明に聞いた。
「そうです、彼らが里見家の土地をねらっているのを犬又君から
聞いていたので・・・そのすぐ後に彼が殺されたので、義彦が
犯人もしくは、誰かに殺させたのではと思い張っていたのですけど・・・」
「しかし、君は2年前に事故にあって滋賀県の病院に入院していたのでは?」
北条刑事が尋ねると「それは、先ほどそちらの方が言っていた自分には
双子の弟が居たのです。生まれて直ぐに、私は犬崎家の養子になりました。」
昔から、犬原と犬崎は親戚のように付き合いをしてきたので、犬原で双子が生まれた
といって、当時犬崎の母はもう子供の産めない体でしたので、極秘に自分を
養子にしたのです。」「でも、2年前の時あなたは、一緒に登山に行ったのですよね?
何故、弟さんが事故に合われたのを見ていたはずですよね?」と柴田刑事が聞くと
「言い訳になるかもしれませんが、弟が一番後ろで私が一番前だったので、弟が遭難
したのを知らなかったのですよ・・・・しかし、滋賀の病院に入院している事がわかり、
直ぐに会いに行きました。そこで、自分は事故の真相を聞きました。それは、義彦と
犬飼にカナビアを外され足を踏み外して谷に落ちて川にに流されていたところを
助けられたと」明は語り「嘘だ!2年前も、今回の事件も僕は何も知らない」義彦が
取り乱しながら、訴えかけている。
「これは仮説ですけど、犬又大伍氏は義彦の父県会議員の犬神氏の命令で
地元、あるいわ他の土地の暴力団関係の方に始末して貰ったのではと思いますが
それは、犬神県会議員に聞くことにするとして。その他のじけんについては、義彦君に
話してもらいましょうか?」とマスターが言うと「僕は、何も知らない犬良大祐がやった
事だ」と犬良に容疑を被せた。
続く・・・・・