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「多分、皆さんも気づいていると思いますが
この連続殺人事件の発端は2年前の犬原明君の
山での遭難事件と思われていますが・・・・そうじゃ無い気が
するのですよ」マスターが話し始めたのは、今まで犬原明が
2年前の復讐の為に殺人を起していたと思っていた、北条刑事達
の考えを覆す物であった。
「では、この殺人事件の真相は何処にあるのですか?」加奈子が
マスターに尋ねると「その前に、犬神義彦さんを呼んでもらえないでしょうか?」
北条刑事にマスターが言うと、すぐに犬神義彦が呼び出された。
「何故、僕がこの場に呼ばれたんですか?」義彦が不満げに尋ねると、
「実は、君が加奈子さんのご両親と、犬原さんの居所を知っていると思った
から北条刑事に頼んで呼んでもらったんですよ?」マスターが義彦に答えると
「何故、僕が加奈子さんの両親と明君のお母さんの居場所を?」明らかに動揺している
義彦に「お父さん達は何処にいるの?」加奈子が義彦に詰め寄った。
「加奈子さん、大丈夫ですよ!義彦さんだってお父さん達を傷つけようとは思って
ないでしょうから、そうでしょ?義彦さん?」マスターが義彦に尋ねた。
「多分、犬神家の別荘じゃ無いかと思うのですが?」そう言うと義彦がびくっと
したのを見て「北条刑事、犬神家の別荘を調べてください」マスターが言うと
直ぐに調べに行った。
「では、続きを話そうと思います、そもそもこの事件は2年前山で遭難したのは
多分、明君の双子の弟だったのではないですか?義彦さん!」それを聞いた
義彦が「どうして、それを?」「ただの感でしたが・・・犬原さんもさらった事で
確信に変わりました」と言うと「何故ですか?」加奈子が尋ねた。
「加奈子さん、先ほど私が言った事をおぼえてますか?犬原さんの御宅に向かった
時ですけど?」「あっ!明さんが生きているって・・・・事ですか?」
「そうです!」「でも、滋賀県に居た記憶喪失の男は、東京で遺体として発見
されDNA鑑定も犬原明と判明してますが?」と柴田刑事が口を挟んできた。
「その、記憶喪失の男は明さんの弟なんですよ。」マスターがそう言うと、
「弟だから、DNAが・・・・」恵海が頷くと、「そうですよね?木陰に隠れてる明君
いや、犬崎時政さん?」
続く・・・・・