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「犬神義彦と義和が親子ですか?」マスターが尋ねると
「そうなんですよ」北条刑事が答えると、「でも、癒着となると
県警とかも動いているのではないですか?」と柴田刑事も北条刑事に
聞いていた。「・・・・・・・・・・・」北条刑事は何も言えずにいた
「話しを元に戻すと、大伍氏はその癒着の件で殺されたのではと
北条刑事はお考えなんですね?」マスターが尋ねると、「そうじゃ無いかと
自分は考えていました」北条刑事がそう答えると、「そうなると、手は出しにくいです
ねぇ。相手もそうたやすく、尻尾は出さないでしょうから?」と柴田刑事が
言うと、「でも、そこじゃ無いところに怨恨があったとしたら?」マスターが北条
刑事の唱える、仕事絡みとじゃ無い説を言うと「そうじゃ無いところとは?」
加奈子と北条刑事が聞き返した。「例えば、やはり2年前の遭難事故の事
とか?」「それと、犬又のおじさまが関係していると?」
「いやっ!例えばの話しです」とマスターが慌てて否定して、また腕組みをして
かんがえだしてしまった。
「そう言えば、恵海と美夏さんはどこへ?」「ちょっと、出かけるって行ってました。」
加奈子が答えると「えっ!海水浴ですか?」柴田刑事が残念そうに聞いてきた。
「いえっ!車を貸して欲しいと言ってたのでドライブじゃないかと」加奈子も困った
顔で答えた。
それから、少しして北条刑事は署に戻って行き、マスター達は城山公園に向かっていた
「マスターは、何故おじさまの事件にこだわるのですか?」加奈子が尋ねると
「この一連の事件の発端は此処にあるような気がするのですよ?」マスターが答えると
柴田刑事を伴い周辺の探索をし始めた。
その頃、恵海と美夏は大黒山に来ていた。
そして、辺の山道を調べ始めていた、「恵海ちゃん、何かみつかるかな?」美夏がそう
言うと「美香さん、ちょっと来て」恵海が美夏を呼んでいるので行って見ると
展望台から逆に降りる山道の気の枝に血の付いたお札が引っかかっていた。
そして、同じ頃にマスター達も何かを発見していた。
つづく・・・・・