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マスターと美夏は車で、館山市に向かい
恵海と加奈子は電車で、館山市に向かっていた。
JR内房線鴨川行きに乗りのんびりと電車旅だった
JR内房線は君津駅までは複線だが、その先は単線と
なっていた。
電車が勝山駅で上り電車とスライドするため、少し停車となった
「加奈子、まだ時間ある?」恵海が加奈子に聞くと「どうして?
館山には、夕方までに着けば良いけど・・・・」
「そう、じゃ~ちょっと寄り道しない?」恵海が荷物を持ち、加奈子に
「降りよ!」とせかせた。
「ちょっと、恵海・・・待って」と追いかけるように、電車を降りた
「どうしたのよ?」加奈子が恵海に聞くと、恵海が高台の展望台を
指を差し、「あの展望台に行ってみない?」と加奈子に言った。
「大黒山展望台?」「えっ!あそこってそんな名前の所なの?」
「そうよ!高さは100m位だけど、階段の段差が高いけど展望台からの
眺めは最高よ・・・・って聞いてないじゃ無い」加奈子が恵海に説明したが
聞いてなかった。
駅を出て、10分ほど階段など歩き途中で目深に帽子をかぶった男性と
出会ったけど、頂上に着き眺望を楽しんでいると
「きゃー!」加奈子が悲鳴を挙げた。恵海が駆けつけると、展望台に
もたれ掛かるように、男性が胸から血を流し死んでいた。
「とにかく、警察に連絡しなきゃ・・・」恵海が加奈子を抱えるようにして
地元の警察に連絡してから、誰も近寄らないように警察の到着を
待っていた。
少ししてから、警察が到着した・・・・
「連絡してきたのは、貴方がたですか?」と警察の制服ではなく
私服の刑事が二人に訪ねた。
「そうですが?」恵海が答えると「ちょっと、話しを聞かせていただけないでしょうか?
千葉県警館山警察署 刑事課の北条と言います。」と私服刑事が答えた。
「貴方たちは、此処になにをしに来たのですか?」
恵海が「彼女の里帰りに私は一緒に付いて来て、勝山駅で展望台を
見つけたので電車を降りて此処にきました。」「で、遺体を発見した時に近くに
不審な人はみませんでしたか?」と北条刑事は続けて質問してきた。
「いませんでしたが、此処に上がって来る時に下りてくる男性とすれ違いました。」
と今度は、加奈子が答えた。
「そうですか、ではまずお二人のお名前をお聞かせください」
「私は、吉澤 恵海でこちらは、里見 加奈子さんで大学の同級生です」
「里見 加奈子・・・・って、もしかしたら里見さんのお嬢さんですか?」と北条刑事が
加奈子に聞くと「そうですけど・・・・」加奈子も答えた。
「えっ!加奈子ってお嬢様だったの?」と、恵海が驚いたように尋ねた、「家は元々
里見家の末裔に当たるので、里見のお嬢様って呼ばれるのよ」と恵海に耳打ちした。
「そうだったの・・・」恵海が納得すると「刑事さん、ちょっと電話をかけてもいいですか?」
と恵海が北条刑事に聞いた「どうぞ!」
「もしもし、美夏さん?今どの辺?」「恵海ちゃん?今、127号線の富津辺りよ・・・もう、着いたの?」
と美夏が聞き返した。「今、勝山駅の近くの大黒山展望台に居るんだけど、ちょっと
事件に巻き込まれてしまって・・・・」「事件?巻き込まれた?どう言うこと?」
「って事で、近く通るのよね?おじさんに言って迎えに来てくれる?」と恵海が美夏に
電話で頼んでいた。
続く・・・・・