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「あっ!佐々木さん?花水樹ですけど、今日から取材で
千葉県の館山市に行ってきますので、よろしくね!」
「先生、花水樹先生!次回作の取材ですか?良いですけど
今回のは進んでるんですか?」「進ん出ますよ・・・だから、
取材に行ってくるはね」「あっ!先生!・・・・切れちゃったよ。
大丈夫かな?」編集者の佐々木が心配そうにつぶやいた
そんなことを知らずに、美夏は久しぶりのバカンス気分で待ち合わせ場所の
「「喫茶室 SEE WIND」」に向かっていた。
待ち合わせ場所では、マスターが一人で待っていた、「あれ!恵海ちゃんは?」
美夏が、マスターに聞いた・・・・10分ほど待っていると恵海から携帯に
連絡が入った「もしもし、恵海ちゃん? 遅いじゃない、どうしたの?」
「あっ!美夏さん、マスターと二人きりになりたいと思ったから、お邪魔虫な
私たちは、先に電車で行って待ってますね!美夏さん、おじさんに甘えれるよ・・・・」
と言って、電話を切ってしまった。
「恵海、良いの?そんな事言って?」加奈子が恵海に聞いた。
「大丈夫よ、美夏さんもおじさんもオクテだから、なにもできないわよ!ふふふっ」
と含み笑いで答えた」
「恵海ちゃん!恵海ちゃん!・・・・切れちゃいました、なんか加奈子さんと
電車で先に行ってるらしいので、マスターと一緒に後でゆっくり来てくださいと
言ってました。」「恵海もしょうがないな、じゃ~私たちも行きますか?」
「は はいっ!」と頬を少し赤らめて、マスターの車に荷物を積んだ。
「出発!」マスターが気合をいれた、「なんか、音楽でも聞きますか?」
「はいっ!そうですね」美夏がいつもと違い借りてきた猫状態になっていた。
「じゃ~これを・・・・ちょっと古いですけど」と取り出したのは、トム・クルーズが
表紙に出ていた「「カクテル」」と言う映画のサントラであった。
ビーチボーイズの「ココモ」と言う曲がながれると、「あっ!この曲は私も知って
ますよ」と美夏も口ずさんでいた。
つづく・・・・・・・