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 「すいません、世田谷警察署の柴田と言いますが


 昨日の午後7時以降の防犯カメラの映像を見せて


 いただきたいのですが?」コンビニエンスの店員に、


 柴田刑事が申し出をすると「今、店長に聞いてきますので


 少しお待ち下さい」と言って、店員はスタッフルームの店長の


 所に事情を説明しに行った。


 しばらくして、先程の店員と少し白髪の混じった男性が一緒に


 スタッフルームから出てきたので柴田刑事はまた、警察手帳を見せて


 また説明をすると、白髪の店長がスタッフルームの方へ柴田を


 招き入れた。「早速ですが、店の外に付いている防犯カメラの


 映像を見せていただけませんか?」と柴田刑事が店長に尋ねると、


 店長が額に汗をかきながら「実は、昨日の午後7時から10時までのテープだけが


 見当たらないのですよ・・・」「はっ!盗まれたのですか?」


 「他の物には目もくれず、その時間のテープだけを持ち去られていたのです」


 柴田刑事は、「「喫茶室 SEE WIND」」に戻って来て不思議そうに話しを


 していた。「なぁ~柴田!犯人がそのテープを盗むのはほぼ無理に近いと


 思うけど?」「どうしてですか?」柴田刑事が聞き返した。


 「そのコンビニエンスって24時間営業だよな?」マスターが柴田刑事に聞くと


 「そうですけど・・・・」「誰かはレジのそばに居て、誰かはスタッフルームに居たと考えて


 良いと思うんだけど、その間にテープだけを持ち去るのは無理じゃないか?」


 「それもそうですね・・・・じゃ~誰が持ち去ったのでしょうか?」とテープの事が気に


 なりながら、マスターは変な感覚を感じていた。


 捜査は本田殺し、その前の江川殺しは同一の犯人では無いかと囁かれていた。


 柴田刑事たちは周辺の聞き込みや犯人の逃走経路などを捜査していた、


 7月14日、美夏と恵海は「「喫茶室 SEE WIND」」を二人で切り盛りしていた。


 「マスター何処に行ったのかしら?私たちに店をまかして・・・・私だって、原稿が


 残ってるのに」と美夏が、愚痴をこぼしながらコーヒーをを煎れていた。


 「ほんと、この店は誰のみせなのよ!」と恵海が少し大きめの声で叫ぼうと


 した時、入口のドアが開き「いらっしゃいませ~」二人は営業用の声で


 出迎えたると、入ってきたのはマスターだった。


 「二人とも、悪いね!」手を合わせて、マスターが入って来た


 「マスター、おじさん、何処に行ってたのよ?」美夏と恵海がユニゾンで聞いてきた。


 「まぁ~まぁ~ちょっと待ってください」と言いながら、エプロンに着替えて


 コスタリカとケニアのブレンドを煎れ始めていた。


 「実は、問題のコンビニエンスに行ってきたんです。」マスターがおもむろに、


 話し始めた。「あの日、本田が殺された日の夜の出勤者は誰だったのか?


 その日はやはり二人だったらしいので、会いに行ったのですが一人は学生


 で、たまたまその日はバイトを変わったらしんですよ・・・・」「本当なら、その人じゃ


 なかったって事ですか?」美夏がマスターに聞いた。「そのようですね?」マスターが


 続けた「で、もう一人なんですが、テープが無くなった日からバイトも来ていなく


 部屋にも帰って無いみたいなんですよ?」「おじさん、もしその人がテープを持ち


 去ったとして、なんのメリットがあるの?」恵海がマスターに聞いてきた。


 「考えられるのは二つあると思うんだけど・・・・」「二つ?」美夏と恵海が聞き返した


 マスターは、続けた「一つは、犯人にお金であやつられてる場合・・・・もう一つは、


 犯人を知っていてその犯人を揺すりをする場合・・・・」と言ってから急いで柴田刑事に


 連絡をした。








 続く・・・・・