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 「死亡推定時刻は、昨日の午後9時前後だそうです。


 ですが、午後8時すぎに同窓会に出席していた鈴木と


 武瑠という両名が長嶺高校の方に向かって歩いて行く


 本田を観て、声をかけたらしいのですが・・・・」


 と柴田刑事が本田の死亡時刻とその前の足取りを話していた。


 「じゃ~本田はここを出てから、誰かに呼び出されて長嶺


 高校に8時過ぎに向かい屋上で9時前後に殺害されたって


 事ですね?」美夏と恵海が確かめるように柴田刑事に聞いた。


 「それで、携帯電話には通話記録とかは残っていたのか柴田!」


 マスターが柴田刑事に確認をした。


 「先輩、数件あったのですが・・・1件は会社関係者でして仕事の話しでした。


 そして、もう1件は青木でしたこちらも、近いうちに合う約束をしたらしいです。


 で最後の1件が非通知でしてこれが、午後7時40分位の通知だったので


 多分その電話で呼び出されたと観て間違えないと思います」柴田刑事が


 電話の内容を説明した。


 「そう言えば、柴田!芳田の妹とは会えたのか?」マスターが柴田刑事に


 昨日の事を訪ねた。


 「会いましたよ、芳田 涼子さんにあの後ですから午後9時位だとおもいますけど、


 お兄さんのことで江川さんに会ったかを聞いてのですが、会ってない


 と言ってました。」柴田刑事が芳田の妹に会った時のことを話していると、


 入口から、美沙が入ってきた。


 美沙から、思わぬ言葉が出てきた「あの~実は、黙っていた事が・・・・


 昨日、同窓会を出た後 ここに来る前に8時30分位に本田君に会ったんですよ」


 一同が同じく「えっ!」と驚いて聞き返した「どこで会いましたか?」


 「えっと、長嶺高校の近くのコンビニエンス・ストアーでですけど。」「あっ!その手が


 ありました!」柴田刑事が何かを思い出したように手を叩いた。


 「ん?」美夏と恵海が頭にハテナマークを付けていたので、マスターが


 多分、コンビニエンス・ストアーの外についてる防犯カメラに本田が通った


 前後に不審人物が写っているかもしれないと、説明した。


 早速、行ってきますと席を立とうとしたところに、マスターが「柴田!ちょっと待て


 まさか、今日もコーヒー代を払わないつもりか?」と、後ろから両肩を押さえ込んで


 請求書を額にテープで恵海が貼り付けた。


 「毎度あり!」柴田刑事が渋々とコーヒー代を払って店を出ようとしたところに


 雷が鳴って、たちまちに大雨となってきた。





 


 つづく・・・・・・