3
美夏の部屋、佳恵が来てくれてから二人で
問題のメールを読みなおした。「佳恵・・・どうしよう?」美夏はコーヒーを煎れなおし
ながら、佳恵に尋ねてみた。時刻は午前4時28分・・・後1時間位で夜が明けようと
していた。「あっ!美夏・・・」佳恵が何かを思い出したように
美夏を呼んだ、「どうしたの?」美夏も驚き聞き返した。
「そうよ、マスターに相談してみたらいいかも?」
「・・・・・マスター?」
「うん!私が良く行く喫茶店のマスターなんだけど・・・ちょっと
相談してみたら?」「喫茶店のマスターに?」
美夏は、佳恵が突拍子もない事と思い聞き直した
「そうよ、それがいいわ」佳恵が一人で納得していた。
美夏は何がなんだか、わからないまま窓の外が明るくなって
来た。
時刻は午前9時10分、佳恵と美夏は、例の喫茶店に来ていた
「「純喫茶、SEE WIND」」である
「蓮汰さん!」佳恵がマスターに名前で呼んだ
「なにかな、佳恵ちゃん?」「だから、佳恵ちゃんは止めてって言ってるでしょ!」
「まぁ~まぁ~で、何の話しだったかな?」
この人に相談?美夏は疑いの眼でマスターを見ていた
マスターは何食わぬ顔をしてコーヒーを煎れていた
「本日のブレンドは、ブルーマウンテンですよ」
二人は、出されたコーヒーの香りと味をたしなんだ、
そして、美夏が佳恵に向かって「大丈夫?」と聞いてみると
横からマスターが「佳恵ちゃん!で、どうしたの?」
事のあらましを、マスターに話しをした。
すると、マスターが「そのメール・・・多分、いやおそらく昨日見つかった
水島よしえさんだと思いますね」
美夏が「マスターは、何故そう思われるですか?」
「う~ん、感かな?」美夏はますます、この人に相談して
大丈夫なのかと思っていた・・・
コーヒーを飲み終えると、マスターが「じゃー行こうか?」
佳恵はやはりと苦笑いをし、美夏は「?????」と思うと
マスターの姿がなく、店の外に黒の軽自動車が止まって
いた。運転席から、エプロン姿のマスターが出てきて
「乗って」と催促していた、二人は後部座席に乗り込んだ
エプロンを外し、店の鍵を閉めて改めてマスターが乗り込んだ
「まずは、水島よしえさんの家に行きましょ?」
と車を走らせた。
4
車は、世田谷のマンションに向かって走っていた
水島よしえのマンションである、「でも、マンションに行っても警察が
居るんじゃないですか?」と美夏が聞くと
「う~ん・・・多分、大丈夫だと思いますよ、はっはっはっ」と軽く
笑いながら、運転をしている。
また、佳恵に「大丈夫なの?」と問いかける
佳恵も不安になり、「蓮汰さん、本当に大丈夫?」とマスターに
聞いてみると「ふんふんふん!」と今度は鼻歌などを歌っていた
時刻は11時05分目的地に着いた。
8階建てのマンションの5階503号に水野よしえの部屋があった
エレベーターで5階まで上がると、やはりといった感じで
水島よしえの部屋の前に警察官が立っていた。
マスターは、それでも強引に中に入ろうとしていた
「ちょっと、何方ですか?」制服警官がマスターを関とめった、
「あっ!いいから、気にしないで・・・はっはっはっ」と笑っていると
中から、紺のスーツ姿の刑事らしき男性が出てきた
「よぉ~柴田」マスターがその男性の名前を呼んだ
「あっ!先輩じゃないですか?」スーツ姿の男性、柴田が
マスターに向かって手を上げて答えた。
二人は、顔を見合わせて「先輩?」
「どうしたんですか?先輩?」「柴田、ちょっと中見せてもらえない?」
「いくら、元警視庁の刑事だった先輩でも・・・それは、出来ません!」
きっぱりと柴田刑事が断ると、「そっかぁ~じゃ~しょうがないね・・・」
とマスターが柴田刑事に言うと「じゃ~部屋にパソコンはある?そして、
そのパソコンから送信メールなんか あったりする?かを調べて欲しいんだけど」
と柴田刑事に聞いてみた。柴田刑事からは、「この部屋にパソコンはありません。」
と直ぐに答えが返ってきた、「あれっ!携帯電話は部屋にあつた?」とマスターが聞き返すと
「ありましたよ!」少し困惑ぎみに柴田刑事が答えると「メールの送信履歴は?」
とまた、マスターが聞きなおした
すると、「メールの送着信、通話、アドレス全てけされてました。」と渋々
柴田刑事が答えた。
「そっかぁ~じゃ良いわ」と柴田刑事の肩をたたき、マスターが戻ってきた
「じゃ~君たち、次に行こうか?」とエレベーターに向かって歩き出した
ポツンと残された柴田刑事が此方の方を見たまま固まっていた。
まだ、続きます・・・・