焼き肉まーぼ永遠なれ69
18歳の頃からこの歳になるまで飲みに行ってた
行き着けの焼き肉居酒屋の店主まーぼ
店の名前もまーぼなんやけど
火曜日の早朝に心筋梗塞で亡くなった


゛こないだ飲みに行ったばっかりで
どこも悪そうに見えへんかって
実際これといった病気もなく
僕は耳を疑ったんやけど
電話の向こう側のたけあき君に木曜日お通夜やからと告げられて
ワケの分からへんまま
お通夜に向かった

゛お通夜では焼き肉まーぼを通して出会った人たちとの
同窓会のような感覚の中
僕らの人間関係を築いてくれた
まーぼだけが酔っ払ってるわけでもなく
1人寝てた


゛まーぼん家に泊まった事もなく
一緒に泊まりがけの旅行にも行った事ないから
まーぼの初めて見た寝顔が最初で最後やった
さっき書いたたけあき君は3つか4つ上の先輩で
よく2人でパチンコの帰りに焼き肉まーぼで飲んだんやけど
2人ともフラフラしてたんで
いつもお金がなく
2人で53円持ってドキドキしながら
まーぼに行った時も
まーぼ呆れた顔してすぐに笑顔でまぁ飯喰って行けよってゆってくれたんを
お通夜で泣きながら思い出したら色んな思い出が蘇って来たんやけど


ワラ 仕事の帰り500円持って1人でまーぼ行った時に
生ビール頼んで5分も立たんうちに飲み干す
もう頼めやんだって生ビール500円するねんもん


ワラ またまーぼ笑顔でよしきおごっちゃらよって和歌山弁で


゛長渕剛の「西新宿のおっさん」みたいな人やった
店の中で喧嘩した事もあるし
店の前をナンシー吸いながら歩いてて
まーぼに見つかってみんなに営業中に言われて
怒られたり笑われたりと
喜怒哀楽のつまった空間やった焼き肉まーぼ

゛店覗いたら焼き肉屋やのに誰も焼き肉食べやんと
居酒屋やんってみんなに突っ込まれても
ちょっと意地張って焼き肉屋よって言い続けたまーぼ
最近になって店の看板見たら焼き肉屋居酒屋って書いてるし


ワラ そこ突っ込んだら照れながら焼き肉屋居酒屋よってゆってたまーぼ


゛店覗いたら何かテレビの横に機会置いてて
まーぼこれ何ってゆったら
笑顔でマイク渡して来て
まぁいいからカラオケ歌えよよしきって
何で焼き肉屋にカラオケ置いてんねん

゛しかも見たことない機種


ワラ 焼き肉まーぼの場所が貴志川町ってゆって
僕の地元の岩出市から車で20分かかるねんけど
大阪から実家の岩出に帰ったら
タクシー乗ってわざわざまーぼの店に飲みに行ってた
僕の行き着けの店やったのに
まーぼ僕これからどこで笑ったり泣いたりしたらいいん�
僕の青春まだ終わってないのに
青春の場所なくなったやん


゛おとんのように慕って来たのに
何でいつもみたいに笑ってくれへんかったん昨日


゛ここに書ききれやんぐらいの優しさと思い出をくれたまーぼ
まーぼ疲れてんのに店閉めたあと遊びに行こうって
しつこくゆったら
いつも遊びに連れて行ってくれたまーぼ
せめて最後に一言だけ言いたかったのに
最近になってやっとまーぼ一杯飲んでよって言えるようになって
ちょっとずつ恩返し出来ていけるかな思ってたとこやのに
まーぼお通夜寂しいやろな思って朝まで起きとこ思ってたけど
まーぼの笑顔の写真見てたら
涙出て来てやけ酒してもて
潰れて寝てもてごめんまーぼ

ワラ いつも謝ったら許してくれたもんなぁ


゛今回も許してよ


ワラ まーぼに子犬を車で持って行って里親に渡して来てくれって頼まれて
初デートの女の子と車でワンちゃん乗せて走ってたら
ワンちゃん抱いてくれてた女の子に
ワンちゃんがゲロ吐いて気まずい空気にってデート失敗した思い出ある
まーぼ謝ってやエッちぃ出来やんかったやん


ワラ 貴志川に行く用事なくなったやん
まーぼのせいで


゛安らかにお眠り下さい


゛愛してるよまーぼ


゛「ろくでもないクソヤンキーやった僕にお金もとらず飯や酒を出してくれたあのお礼ちゃんとゆってませんでしたまーぼありがとう」
