Tucci Limited TL-AXE-243BJ-M(アックスバット) | BAD FEELING ~海外製バットをご紹介~

BAD FEELING ~海外製バットをご紹介~

主に自分が使っている海外製バットを紹介しています。

以前私は、アックスバット全般に対して

 

「ハンドルで重量調節ができないので、バレルサイズが全体的に小さい」

「できれば2K1並みのバレルを持ったモデルが欲しい」

 

と言っておりました。

 

確かに、以前紹介したジョージ・スプリンガームーキー・ベッツのモデルは

いずれもバレルサイズは2.5インチ以下と、少々小ぶりで、

どちらかと言うと確実なヒッティングを狙っているような形状のタイプが多いわけですが・・・

 

いやぁ~~~やはりそこは、安心と信頼のeBayですよ。

 

見つけましたよ、デカいやつ。

Tucci Limited TL-AXE-243BJ-M

長すぎて舌を噛みそうな型番ですが、要はアックスモデルってことです(笑)

 

表記サイズは、34インチ/31オンスでした。

型番にもある通り、C243型の重厚なバレルが目印のトップバランスのモデルです。

 

前に紹介したミッチ・モアランドのやつを買ったところと同じバイヤーさんから買いました。

 

ただ・・・梱包がなかなかひどくてですね。

緩衝材は一切なし、唯一の包装のうっすいビニールも先っぽが破れている、

入っている箱もオーバーサイズで、輸送中の揺れを考慮していないなど

こういうレアアイテムじゃなかったら、二度と買いたくないレベルの梱包でした(笑)

 

880g表記なんですが、測ってみると913gとかなり重いですね~・・・

Tucci自体、そこまで重量カットをがんばる会社ってイメージはないんですが、

雑な梱包が原因で重量が大幅に増えることはよくあります。

 

輸送中継地の中に湿度の高い地域があると、

1~2日置いておくだけで10gぐらいあっという間に増えることがあります。

 

今回は密閉梱包じゃなかったので、それの影響をもろ受けていることも考えられます。

まぁ~・・・なんとかWolffeld式乾燥法で軽くなってくれればいいんですが・・・。

 

はい、重量に関してはなんとかするとして

 

今回のアックスバットの製造会社はTucci Lumberです。

Tucciのホームページを見て頂けると分かるんですが、

まだ大っぴらにはアックスバットは製造していません。

 

Twitterなんかに、メジャーリーガー向けの配給モデルの写真はちょいちょい載ってますが、

素人向けには個人オーダーものしか取り扱っておりません。

 

今回のモデルも、LADのラッセル・マーティンがWSに向けて発注していたモデルらしいのですが、

ご存知の通りナショナルズにボコられ、ドジャースのWS進出はポシャンになりました。

 

 

注文がキャンセルになったやつを、配給漏ればっかり扱っている業者が買い取ったって感じですかね。

 

公式で発注すると一本$250らしいんですが、今回は$140+輸送費で獲得できました。

 

型番にあるBJというアルファベットは、ボールジョイントの略で、

アックスモデル全般によく付けられる型番です。

 

VictusもよくBJ〇〇みたいな型番のモデルをプロ向けに配給しています。

こちらは、eBayに割とよく出品されていますので、ちょくちょく覗いてみてください。

 

 

 

いやぁ~~~~しかしね、コンディションは悪かったですけど、

Tucci製のアックスを手に入れられるとは思っていなかったので、非常にうれしいですよ。

モデルの全体像を見ると、やはり際立つ打撃部分の大きさ。

2K1ほどメリハリが効いているわけではありませんが、

C243型のバレルをそのまま受け継いでいることが分かりますね。

 

シルバーのロゴに、マットフィニッシュのボディもなかなかクールでかっこいいですね。

もっぱら真っ黒か金色のロゴばっかりオーダーしていますけど、こういうのもいいかもしれん。

 

ロゴの下あたりからかなりぶとくなっているのが分かりますでしょうか。

こういう形状は、絶対的に重い!!

かなり大きい直径に加えて、打撃部分の長さもかなりあるのが非常に魅力的です。

 

バレルトップには、当然のように深いカッピング。

これカップ無しだと糞重かったでしょうからすごくありがたいですね。

 

そして気になるバレルの直径ですが、実測で65.3mm!!

インチ表記にすると、驚異の2.57インチ!でっか!

 

このバットを初めて手にしたときに、重量(913g)以上の重さを感じたのはこれのせいですね。

このデカいバレルでボールぶっ叩いたら、気持ちがよさそうです。

 

ハンドル形状ですが、やはりノブの形が独特ですね~。

心なしかVictus製のものより、やや丸みがかっている気がしますね。

 

ハンドル自体はかなり細く感じます。

やはりアックスモデルは、緩急をつけづらい形状ですので、

ハンドル部分での重量調節は難しいみたいですね。

 

ただただ、測ってみると思ったほど細くはありませんでした。

24.0mmと普通か、せいぜいちょい細ぐらいのサイズです。

恐らく細く感じた原因は、かなりストレートタイプの造りをしているので、

全体的にハンドルのサイズ差がないことではないかな、と思いました。

 

アックスハンドルの横の長さは43.1mmとまぁ、アックスモデルの標準サイズぐらいです。

ただ、このC243型のデカいバレルに対しては、小さすぎる!

重量感たっぷりのモデルになっている一つの原因でしょう。

 

 

んで、これがまた手に食い込むの!!

 

小指が痛い!

 

軽量のスプリンガーのモデルですら、耐えられなくてグリップテープを巻いたぐらいですから、

このバットを使って長時間練習しようものなら、小指が千切れるんじゃないでしょうか(笑)

 

グリップのフィット感は素晴らしいですけど、長くは使えそうにありません。

正直、グリップテープを巻いても重さがあるので、しんどいかと思います。

 

_________________________

【おま毛】

Tucci Lumberの知名度がまだまだ低いので宣伝させていただくと、

現在、Tucci製のバットをよく使っているプレイヤーとしては、

 

レッドソックスのザンダー・ボガーツ、

カブスのクリス・ブライアント、

今年デビューしたブルージェイズのボー・ビシェット、

など、結構有名な選手が多いんですよ。

 

私自身、Tucci製のモデルへの信頼はそこそこ高いほうで、

重量調節があいまいなところ以外は、反発性能も優秀で、他の一線級の会社と変わりません。

 

これから先もちょいちょい紹介していきたい会社と思っております。

 

 

では、また次回。