新宿の | WOLFALFの咬みつけ!

新宿の

もう10年近く前になるだろうか。

仕事で新宿の南口から高島屋にいくのに、階段を降りて、甲州街道くぐる途中に、ふとヤクルト売りのおばあさんが目に留まって。

場外馬券場が近くにあるもんだから、競馬新聞片手に小銭を払うじいさんとか何人かいて。

ヤクルト売りのおばあさんは、小銭を受けとると、ヤクルトを取り出して、細いストローさして、手渡していたんで、じいさん達は嬉しそうに飲んでいるのを見て、ついつい自分も小銭を取り出して、買ってみたら、小銭を受け取った手で、ヤクルトを取り出して、ストローを取り出して、袋から取り出すと、そのままさして、差し出して、「ありがとうね」って同じようにヤクルトを手渡してくれたんだけど、普通だったら、潔癖症の自分は飲めないはずだったが、汚いと思っても飲めて、うまいと思った。

それはヤクルト自体うまいのかもしれないが、きっと手を煩わせないように、すぐに飲めるようにしてくれた、真心なのだろう。

衛生面を考えると駄目なことかも知れない。

しかし、真心という基本的なサービスが、そこにあったのだと思う。

なんとなく昭和の懐かしさを感じて、うまいと思った。

いまもあそこにいるのだろうか?

真心は記憶に残るものだと思った。