読み終えた本↓
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歩兵の本領 浅田次郎著。
表題を含む9つの短編集。
三島由紀夫の割腹自殺や、
学生運動が盛んであった頃の、
陸上自衛隊員の物語。
帝国陸軍で言うと、
2等兵から曹長、
陸上自衛隊で言う、
2等陸士から陸曹長という、
組織の下級部に属する自衛官の、
自衛隊における葛藤の話。
2001年発行の本ですので、
その時代背景が、
自衛隊の存在に逆風なのは、
著者の意図するところかと思います。
自分、
中学生の頃、
防衛大学に入って、
(正確には防衛医科大学)
自衛官になるという、
無謀な夢を持っていたことがあり、
自衛隊には今も畏敬の念を、
持ち続けています。
命をかけて国を守る。
なんて尊い志なのでしょう。
そんな思いでこの本を読みましたが、
あまりにも人間臭いドラマの数々に、
現実を突きつけられた感じです。
これは物語ではありますが、
むしろ現実はこの本が示しているかもしれません。
いずれの話も、
なんとも切ない気持ちになる、
自衛隊という組織ならではの、
物語です。
物語のひとつ「越年歩哨」の中で、
「精強をもって知られる第7師団」
というくだりには、
内心誇らしげに思いました。
(第7師団は旭川にあるのです。)
憲法第9条の改正や、
その解釈のあり方が、
まさに今話題になってますが、
自衛隊そのものについては、
現実にそれが存在し、
そこに従事する隊員の皆様と、
その家族がいることを考えると、
自分は否定的にはなれません。
国際紛争に対して、
軍事力を行使することは、
平和ボケしている日本人のひとりとして、
反対せざるを得ませんが、
実際に、
国防はもちろん、
災害に対する対応や、
旭川で言えば冬まつりの雪像づくりへの協力、
現社会で存在する意義は確かに存するかと。
本の話から逸れたうえに、
話にまとまりがなくなってきたので、
以上。
したっけね。
