統合失調症 | Houling of wolf

統合失調症



統合失調症の症状



統合失調症の症状は多彩です。特徴的な症状しては「誰かが自分を監視している」「誰かに操られている」などの妄想、「聞こえないはずの声が聴こえる」「誰かが命令する」といった幻聴があげられます。そのため思考が混乱してしまい、「意味不明な会話をする」「落ち着きのない行動をとる」「感情が不安定になる」といった症状も現われます。ほかの顕著な例としては、何をするにも意欲がわかず、これが引き金となって家に閉じこもったり、人とのコミュニケーションが取れなくなるなどの障害がみられることもあります。

統合失調症は、突然発症することもあれば、数日から数週間かけて発症することもあります。また、症状が出ていないときは普段と変わらない生活を送る人もいるため、罹病(りびょう)しても本人や周りが全く気付かず、何年か経てから病気だったとわかることもあるようです。

統合失調症は、多くの場合、仕事、対人関係、生活において、障害が起こるほど重度の症状が生じます。このような機能の低下は、薬物などの乱用、貧困、ホームレスの原因ともなります。もし罹病してしまったら、しっかりとした治療を受けることが大切です。



統合失調症の原因



統合失調症の正確な原因は、まだはっきり分かっていませんが、脳の機能に障害が起こり、働きが阻害され発症する病気であることが明らかにされつつあります。

通常、脳の中では「神経伝達物質」という化学物質を介して、神経細胞間でさまざまな情報が伝達されています。しかし、この「神経伝達物質」が過剰に働いてしまうと、情報伝達に混乱をきたしてしまい、幻覚・幻聴といった症状が出現するのではと考えられています。

神経伝達物質の種類かなり多いのですが、統合失調症で注目されているのは、「ドーパミン」とよばれる神経伝達物質です。そのため治療に際しては、ドーパミンの活動異常を抑える薬を用いています。

もちろん、原因と思われるのは「ドーパミン」だけではありません。日常生活において、脳は身体の内外からいろいろな影響を受けています。怪我をした痛みといった身体的刺激、学校生活・社会生活から生じるストレスなども、少なからず統合失調症の引き金といわれています



統合失調症と遺伝の関係



統合失調症の原因が脳機能障害と考えられている一方で、遺伝的要因と環境的要因が組み合わさって起こる可能性も報告されています。

世界保健機関(WHO)によると、統合失調症発症の一般的な割合は、地域によってばらつきはありますが、平均すると一般的な発症リスクは約1%です。しかし、統合失調症の親・兄弟姉妹のいる確立は約10%。一卵性双生児の1人が統合失調症だと、もう1人の発症リスクは約50%になるという説があり、患者と遺伝的に近い人ほど、この確率は大きくなるとも考えられています。

だからといって、統合失調症が遺伝病であるかといえば、そういう確証はありません。ただし、出産前後や分娩中に発生した問題が原因となることがあります。

①妊娠中期(13~24週)のインフルエンザ(ウィルス)感染
②分娩中の低酸素状態
③)出生時の低体重
④母体と胎児の血液型不適合

以上のような条件で罹患率が上昇するのは、発達中の脳に損傷が起こるためであると考えられています



発症患者の多くは10~20代



統合失調症の発症率は、先ほどもお話したとおり、世界的に見て約1%です。つまり100人に一人の割合で罹病する可能性があります。発症のピークは男性では15~24歳、女性では25~34歳。平均的な発症年齢は、男性18歳、女性25歳というのが一般的で、小児期や青年期初期、年をとってから発症することは少ないといわれています。

男女比は1:1ですが、「女性のほうが発年齢が遅い」「予後が良いこと」「閉経期にもう一つの発症ピークがある」などから、女性ホルモンが抑制的な作用をしているとも考えられています。

とはいえ、青年期~中年期の人は安心かというと、そうでもありません。近年は、景気不安、政治の先行き不安や会社で生じるストレスなどが引き金となって、働き盛りの方たちが罹病するケースも報告されています。

また、高齢者でも統合失調症になることは十分あり得ます。この場合、痴呆症や他の病と混同されることもあり、発見・治療が遅れてしまうこともあります。おかしいなと思ったら、お医者さんに相談し、きちんとした診察・検査を行うのがよいでしょう


     ***** 某サイトより *****