ユノが僕に触れた瞬間…
全身に電気が走ったような衝撃を受けた。
無意識だろうし…
僕の事を認識もしていなかっただろう。
それでも。
ユノの温もりを感じる事ができたという事が…
僕の身体を震えさせ…
動きを止めさせ…
涙を流させた…
僕が間違った選択をしてしまった結果…
自分の手から、溢れ落としてしまった。
2度と触れる事は出来ないと思ったから。
穏やかな寝顔が、月明かりに照らされている。
準備してもらった簡易ベッドに座り、ユノを見つめていた。1秒でも長く見ていたかったから…
2匹のぬいぐるみを、大事そうに抱えて、
身体を丸めて、小さくなって…眠ってる。
神秘的で綺麗なのに……可愛い。
僕の大好きなユノだ。
ちょっとだけ近づいてもいいかな。
僕は、ぬいぐるみを抱える為に掛け布団からはみ出していたユノの手に自分の手を重ねる。
そのまま横になって、ユノの顔を見つめた。
1度だけ…今だけ…
僕はそっと…ユノにキスをした。
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朝。
ユノの眠っているベッドで目を覚ます。
ユノの手を握ったまま、眠ってしまったようだ。
フッと繋がれた手からユノの顔へ視線を移すと、漆黒のアーモンドアイが僕を見つめていた。
僕は…少しビックリしたけど。
僕を視界に捉えてくれたことが嬉しくて。
自然と笑顔と声が漏れていた。
「おはよう、ユノ」
すると、ユノはビクッとしたかと思うと、掛け布団を引っ張り上げ、包まってしまった。
僕はといえば…その勢いで、ベッドから簡易ベッドに転げ落ちてしまった。
「おい、すごい音がしたけど大丈夫か!?」
声の主を見ると、ヒチョル。
イトゥクが後ろからついてきていた。
朝起きてからの、この時の数秒が…
ユノと交わした、お別れとなってしまった。
to be continued…