僕らは慌てて、部屋中の電気をつける。
イトゥクが、ユノの様子を見ようとドアを開けたら、既におらず、トイレかとも思ったがいなかったと言う。
玄関を見にいったら靴がなくなっており、外に出たのは確実だった。携帯を置いていって連絡も取れない…
「ユノ…どこに…右も左もわからないのに…」
「落ち着いて下さい」
その時…2人でやり取りしている間を、冷たい風が吹き抜けた。風がきた方向を見ると、ベランダのカーテンが揺れている。窓が開いてるから…
僕らの時間が一瞬止まる・・・
「やっ…ユノ!!」
「イトゥク!しっかりして下さい!
靴がないの見たでしょ!?大丈夫!」
こんなに狼狽えるイトゥクを見るのは始めてだった。自宅でユノが倒れたりしても、あんなに冷静だったのに…
「ユノは必ず連れて帰ります。
見つけたら、すぐ連絡します。
部屋を暖めて、待ってて下さい」
「はい…お願いします。必ず…」
「必ず…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕はコートを羽織ると家を出た。
ベランダの窓が開いてるのを見た時、1つ思い当たる場所があった。
公園・・・
ベランダに出た時も公園を歩いている時も、空の話しをしていたから…もしかしたら。
場所の目星はついても、ここは運動公園だから広さがある。空を大きく見上げられる所はどこか…
木々がなく…広場になっていて…
いた。
芝生の上に寝転がり、空に手を伸ばしながら…
夜空見てる。
声をかけると、ユノは起き上がり僕を見て、ビックリしているようだった。
「ユノ…」
「チャンミン?どうし…」
パシッ!
思わず、頬を叩いてしまった。
ユノは何が起こっているかわかっていないのか、叩かれた頬に手を当て唖然としている。
「なんで、叩かれたかわかる?
僕達がどれだけ心配したと思ってるの?」
ユノは瞬きを忘れたかのように、目を見開き…そのまま真珠のような涙をポロポロ流してた。
僕は、涙を流すユノを抱き締めると、大きく深呼吸し、優しく語りかけた。
「叩いて、ごめんね。
でも、ここはユノのお家と違って、悪い人だって
たくさんいるんだ。いきなり居なくなったら、
心配するでしょ…」
「うぇっ…ごめ…ゴメン…なさい」
「今度から気をつけようね。
僕達に必ず言ってから出掛けよう」
「はい…ゴメンなさい……ヒック…」
「イトゥクが心配してるから帰ろ?」
「はい…」
ユノの手を引き、立ち上がらせると、2人で手を繋ぎ歩き出した。その間もずっと泣いたまま…
ユノの手をギュッと握り、僕のコートのポケットに入れて、グッと引き寄せ、くっ付いたまま歩く。
歩きながら電話で知らせていたからか、家に到着しドアを開けると同時にイトゥクが飛び込んできて、ユノを抱き締めた。
「おかえり…おかえり…ユノ」
「ただいま…トゥギヒョン。
あの…心配かけて、ゴメンなさい…」
「うん……うん…
さぁ、ホットミルク作ってあげるから」
to be continued…