来年はモバイルサブディスプレイが熱くなりそう!?

 
狭い机の上より、広い机のほうが仕事がはかどります。それと同じように、小さくて表示量の少ないディスプレイより、大画面で一度にたくさんの情報を表示できたほうが、作業効率は飛躍的にアップするでしょう。

サードパーティー製のアプリでiPadをMacのサブディスプレイ代わりにしている人は(Engadgetの読者であれば)多いと思います。macOSのバージョンがCatalinaに、そしてiPadOSが登場してからというもの、デフォルトでその組み合わせ(Sidecar)が実現できるようになりましたね。羨ましい。

でも、だからといってWindows使いがほぞを噛む必要はありません。iPadと同じくらいの価格でモバイルできるサブディスプレイが多数登場しているからです。

2019年のマイ・ベストバイは、そんなアイテム。持ち歩きしやすい外付けディスプレイ「PROMETHEUS MONITOR 15.6 FHD」(以下、プロメテウス)です。
 

持ち歩ける大画面


プロメテウスのディスプレイサイズは製品名にあるとおり15.6インチ。

「えっ、そんな大きいの持ち歩いているの?」と思われるかもしれませんが、フットプリントこそ大きいものの、持ち歩くのは全く苦にならないんです!

その理由は、最薄部4.3mm、本体とカバーの合計重量が約1004gと、この大きさのモバイルディスプレイにしては軽いから。

「えっ、1kg超えてるじゃん。軽いはずがない」という声が聞こえてきそうですが、違う、そうじゃない。本体は600gなんです。タブレットでも、ディスプレイむき出しのままではなく、ほとんどの人はケースなりカバーなりをつけているのではないでしょうか? せっかく本体が軽くても、チョイスしたケースによっては予想以上に重量オーバーになってしまいがち。

プロメテウスの場合は、薄くて丈夫なカーボンカバーが付属していて、その重さが約404g。合計すると1kgを超えてしまう、というだけの話なんです。

このカバーがとてつもなくかっこいい。"カーボン調"ではなく、本物の高強度のカーボンファイバー製。本体背面にはカーボン調プリント。カバーを着けたときの統一感がいい雰囲気です。

 
全体的な大きさはW356×H212×D9.7mm。15.6インチなのに、狭額縁のおかげで14インチクラスのノートPCと変わらないサイズ感です。

解像度は1920×1080のフルHD。4Kにしなかったメーカー側の理由は「4K出力に対応しているPCがまだそれほど多くないから」だとか。実際、自宅用Windowsマシンは4Kディスプレイ搭載のSerfaceBookですが、細かすぎて150%に拡大表示して使っていますしね。

持ち歩き用PCが、タブレットPCモードを搭載していないため、プロメテウスの機能の1つである静電容量式10点マルチタッチの恩恵に預かれていないのが残念なところでしょうか。

作業効率アップで短時間の作業が楽に

届いてから、取材など外で作業する際には必ず持ち歩いているプロメテウス。PC本体からHDMIケーブルで映像を、USB Type-Cケーブルで電力を出力するため2本のケーブルをつなぐだけでセットアップ完了。
 
 
作業が終わったら、ケーブルを抜くだけなので店じまいにも時間がかかりません。

そのため、30分ほどの空き時間があれば、カフェなどでサクッと作業できます。資料や写真フォルダーの中身をプロメテウスに表示させておけるため、狭いディスプレイであちらこちらとウィンドウを切り替える手間が省け、作業効率は1.5倍以上にアップ。しかも、PCを開いただけのときよりも、自分の中での仕事モードへの切り替えが早くなり、時間のロスがなくなるという思わぬ効果も。
 
 
画面出力できるスマートフォンや、Nintendo Switchなどともつなげられるので、物理キーボードを接続したスマートフォンとの組み合わせでPCライクに、またゲームを大画面で楽しむといった使いかたもでき、夢が広がります。
 
 
今回はMakuakeでのプロジェクト中に手に入れましたが、11月22日には一般販売も始まり、Makuakeなどにて税込み4万9800円で購入可能です。最高の環境でスキマ時間に仕事ができる――プロメテウスは、間違いなくわたしの2019年ベストバイアイテムになりました。