空間のかたち・大きさ・スケールモを秩序立てて、整理し、分類し、構成する秘訣とは何か。
その答えは、ヒューマン・スケール(人間的尺度)にある。
ヒューマン・スケールとは、人間にふさわしい空間のスケール感である。
人間の身体の大きさを基準にして考えると、入間にとって適切な空間の規模やモノの大きさを知ることができる。
たとえば、1/500の都市スケールをデザインしている時に、1/1の家具の接合部を同時に設計することは難しい。
しかし都市を歩く人間を実際に思い浮かべ、その人が椅子に座る姿、手の大きさ、目線の高さといった入間的尺度を思い浮かべれば家具のイメージも明確になるだろう。