ふと、作っているフィギュアなどを写真撮影してみようと思った。
 例によって盲人の無茶振りというところだが、当然二次元で表現される写真は、撮影できてもわたしが確認出来ない。せめてタイトルをきちんとつけておけば、のちにそのJPEGデータが何を示すのかを理解できる程度である。
 この写真は、第三者に魅せるためのものだが、それには写真を見る方が、そこにわたしが見せたいものを捉えていなければならない。何しろこちらはファインダーのど真ん中に、本当は何が居るのかが判っていないからである。
 この写真撮影だが、今まではホームヘルパーさんや訪問看護士さんなどにお願いしていた。しかし撮影は業務以外のことであり、撮りたいときに他人がいるとは限らない。むしろ週に早計でも3時間程度しか居ないのだ。撮りたいタイミングはほとんどわたし一人である。
 なのでここでは、わたし一人でもわたしが思うものを撮影できるシステムを構築するしか無い。結果の確認は晴眼者に行っていただくしか無いだろう。
 まず、撮影機材だが、最初に考えたのは操作が単純なデジタルカメラの購入である。
 単機能なものなら、シャッターを押せば、レンズの前の被写体を、写真データにして外部メモリにセーブされるものだ。データの名前は日時などの連番で構わない。その時刻と撮影内容を別に記録しておけば良いわけだ。
 しかし最近のデジカメはどんなに安くてもそれなりの機能を備えている。そして初回起動時には日時の設定などの初期設定が必須だ。ここだけ晴眼者にお願いするかと思ったが、任意の時期に自分で設定できなければ意味が無い。
 音声ガイドのついた家電はそれなりに増えているが、音声ガイド付きデジタルカメラはどうしても検索に引っかからない。
 どこかに音声ガイドのついたデジタルカメラが無いかとか思っていたら、かなり間近なところでそれを発券した。
 iPhoneならvoiceoverで操作できるし、ヘルパーさんに頼んでいたときもこれを使用していたではないか。
 というところで撮影機材はわたしのiPhone SE第二世代となった。容量は128ギガバイトだが、撮影したそばからパソコン二転送して本体からは削除すれば良いだろう。
 早速佐伯リツカの水着を被写体にカメラを起動。レンズをソレっぽい方向に向けるとiPhoneが「無人」とか「右上より」とか話して居る。どうやらリアルタイムで画像をスキャンして、そこに写っている人物の構図を教えてくれているらしい。
 なかなか頭が良いではないか。しかし人の大枠を認識しているだけで、タップタップCのような分析機能は無いようである。一応のアシスト機能を堪能しつつ、次の問題に対処する。
 何度も言うとおり、レンズが捉えている構図をわたしは正しく認識できない。ならばiPhoneを固定して必ず同じ場所にレンズを向けるようにすれば良いのである。
 アマゾンを調べると撮影用ボックス鳴るものが売られていた。これは40センチメートル四方程度の箱形をしており、一方と天上が開いている構造らしい。
 各所にLEDライトが据え付けられており、ボックスの中央におかれたものを照らすようだ。その真ん中にレンズを向けて撮影すれば、周りの風景は取り込まないということである。
 主な使用用とは小物の撮影だが、メルカリなどに出品する場合の品物の撮影に使うようである。乗機では40センチメートル四方だったが、50センチメートルや60センチメートルなどサイズもいろいろとあり、使用しないときは折り畳んで薄くできるようだ。
 これのいずれかのサイズを購入し、あとはこの撮影ボックスの中央に、常にレンズを向けるための固定装置を作れば良い。
 固定装置はプラスティックやアルミなどで作れれば良いのだが、穴開けや一部の加工が必要なので、ここはいつもの木材を利用する。こちらで木材の種類と採寸を指定すれば、こちらの思うとおりの木材加工してくれるサイトを利用する。
 一応完全固定ではなく、水平から見下げる形に行革を変化させられたり、被写体からレンズまでの距離と、レンズの高さを変化できるようにガイドレールを組み込むこととする。
 撮影ボックスの中には被写体を設置する部隊を作るが、これを回転できるようにする。これでカメラの位置を変えなくても撮影アングルを変化させられる。
 いろいろとアイディアはあるのだが、こちらが行える工作精度を考えると、あまり細かい事はおこえない。
 それにある程度作成してみないと結果も判らないのが辛いところである。
 まだ高層の段階だが、完成の暁にはまた発表したいと思う。

 次回は、今時のこどもの運動能力に二極化がされていることについて考えたい。