翌日は7月7日。七夕である。七夕というと笹の枝に願い事を記入した短冊をつるすが「宝くじが当たりますように」などの欲望全開だったり、「人類平和」などの意識高い系の願いを書く人もいるだろう。
 ところが七夕の願い事は女児専用であり、「裁縫が上手になりますように」とか「習字が上手になりますように」とか、わりに家庭的な願いに限定されている。
 それを踏まえてわたしの願いを短冊に飾ってみよう。
『R4が当選しないようにお願いします』

 ところで、明日はいよいよ東京都都知事選挙である。
 今回は立候補が56名になって掲示板のスペースが足りなくなったり、NHK党が掲示板ビジネスを行ったりと、ここしばらくでは一番奇抜な公職選挙になっているのではないだろうか。
 今更誰を応援とか思って居ないが、どうやら女同士の一騎打ちになりそうである。
 どちらかというと選挙当日にどんなことが起きたかを、月曜日のブログで報告したいところなのでここではそこまで踏み込んで書かないが、とりあえず都政を共産党に任せるのだけは避けた方が良いと思う。
 候補者が政党を利用しているのか、政党が候補者を動かしているのか判らないけど、今更名前を売ってどうすると思うのである。

 話は変わって。
 遅ればせながら、7月2日に透析クリニック向けパジャマを衣替えした。
 とは言っても最近の外出着は、会社にでも行かない限りパジャマなので外出着全般の衣替えと言える。
 透析中はベッドかリクライニングチェアに寝ているだけなので、基本的にその時の服装は楽なものになる。なのでパジャマか寝間着になるのだが、リラックスできるのであればスーツでも可能なはずだ。今の所そんな患者は知らないけど。
 自分でクリニックまで行き来できる方は、クリニック内に透析着を預けており、更衣室で着替えることになる。送迎を利用する場合はあらかじめ透析着に着替えて乗ることになる。
 何故に透析着にこだわるのかと言うと、体重測定において誤差をなるべく減らすためだ。除水を伴う透析を行う場合、脱水症状を起こさないギリギリの水分を残すためにドライウエイトの設定と透析開始前の体重測定はとても大切である。
 できれば何も着ていないヌード状態の体重を計測するのが一番なのだが、多数の患者さんがいる環境でそれは不可能である。
 なので着衣で行うが、透析時に着ている服装はなるべく同じ重さであることが好ましい。衣服とはそれなりの重量があるのだ。
 わたしが透析時に着ているパジャマは同じものを着用している。部屋ではトランクスとタンクトップだけで生活しているために、パジャマを着用するのは週に三日程度。洗濯のタイミングは二週間に一度程度でも汚れは目立たない。
 ただ一年を通して同じパジャマではさすがに日本の四季と寒暖差には対応できない。そこでいくつかの組み合わせがある。
 まず、4、5、6、10、11、12月に着用しているのが紺色の長袖パジャマである。季節的には春と秋用だ。
 パジャマの重さはこれが基本となる。12月に入るとそこそこ寒い日があるので、その場合は袖なしのベストをパジャマの上に着用する。重さは300グラムだ。
 次に7、8、9月ように赤い半袖で薄手のパジャマとなる。夏用だ。
 これの重さは春・秋用に比べるとマイナス300グラムになる。測定した体重に300グラムを足してもらうことになる。
 最後に12月末から1、2、3月用に厚手の赤い長袖パジャマだ。冬用になる。
 重さは春・秋用に比べると400グラム重くなる。なので測定した体重から400グラムを引く。
 衣服の他に履き物の重量も測定体重から減らす。なので患者さんが履き物を変更した場合は、体重測定後に履き物だけの重量を計測する。
 わたしの場合、クロックスが300グラムで必ずこれを履いているのだが、今は足の治療のために補装具を履いており、これが600グラムとなる。靴類はそれなりに重いのである。
 例えば1月の体重測定では測定結果が77.7キログラムの場合、そこからクロックスの300グラムと冬用パジャマの差分である400グラムを引いて77.0キログラムが透析対象となる体重だ。
 除す医療というのは本当にシビアであり、たとえ100グラム余計に水分を取ったとしてもかなり酷い脱水状態になる。透析中では心臓の負担が増えて心臓麻痺を起こすことすらあるのだ。
 なので衣服はそれなりに注意している。もう少しお金があれば、パタリロの軍服みたいに同じデザインの服をたくさんそろえるところなのだが。
 春と秋用のパジャマも大分古くなっているし、なぜかわたしの服装は赤色と思われているので、色を統一してみようかとも考えている。
 さて、明日はどうなるだろう。次回は、都知事選の結果をお伝えするかもしれない。