今ではアメリカのコミックはほとんどポリコレ思想に飲み込まれているようで、それまでのスーパーヒーローにLGBTQ属性を無理矢理付与したり、いわゆる美人系列のヒロインが登場しなかったりとどこに向けてのものか判らなくなっているようだ。
 ただこれは多様性を求めた結果であり、アメリカではジャスティスなことであるらしい。女性キャラクタはまるでマッチョな男性のような身体で、岩石のような顔つきで、そして力ずくで悪をたたきのめすようである。
 わたしが目が見えなくなって一番残念なのは、マンガとアニメという日本の二大コンテンツを楽しめなくなったことだ。一応アメコミも見たことがあったが、いまやスーパーマンもバットマンもゲイという属性が付与されていると言うが、それはあまり見たくなかったような気がする。
 ただ見えていた頃に流行っていたトゥームレイダーズというゲームでは、二丁拳銃の女性が主人公だったが、ゲーム内の彼女はわたしから見ても美人とは別のカテゴリーだったし、これがアメリカでの流行りなのかなとか思った。
 確かセーラームーンをアメリカに輸出しようとしたら、セーラー戦士がとんでも無い方向にリメイクされ、最初はまったく評価されなかったが、その後オリジナルの作品が放映されて人気になったらしい。
 それでもセーラーウラヌスとセーラーネプチューンのユリ関係は認められず、設定がいじられたと言うが、その後の結果が今のLGBTQとは笑わせる限りだ。
 それこそ列海王師範に「キサマ等の居る場所は既に‥我々が2000年前に通過した場所だッッッ」と言われるだろう。
 ところで、そんなポリコレの嵐が吹き荒れるアメリカ本国で、数年前から同人誌のような活動で販売されていたコミックがある。
 その名は「仮面アメリカ」。原題では"KAMIN America"。maskedでないところは日本の変身ヒーローへのオマージュかもしれないが、ここに登場する変身ヒロインがすごい。
 まず美人、ブロンド、ナイスバディの巨乳、そして高身長(175センチメートル5フィート9インチ)。
 アメリカがここ数十年で捨て去った、ステロタイプなアメリカンレディの姿である。「おい、おまえらもこんなのスキだろ?」と言わんばかりのプロポーションだ。
 当然、本国では見向きもされておらず、ポリコレ思想に真っ向から反発するそれはメジャーなコミック会社からは、たかだか同人活動と馬鹿にされ続けていたという。
 それでも作者の方々は、自分の好きな作品を作り続けていた。それがXなどのポストによってここ最近で注目を浴びているのである。
 主に日本で。
 まだアニメにはなっていないが主題歌なども作られており、英語の歌詞であるが何となく90年代アニメソングを意識させ、歌詞の中に"KAMEN America!"と連呼するなど昭和テイストが感じられる。
 そして日本からもコミックが読めるようになり、熱い声援が作者さんを元気づけているようだ。どうせアメリカ本国では相手にされないのであれば、日本にて深夜アニメにして、アメリカに逆輸出してはどうだろう。
 わたしは直接見られないが、お色気シーンもたっぷりとあるらしく、あらゆる方面に剣化売っているような作品らしい。これは是非、日本でアニメ化、そして日本の声優陣によってばっちりの音声を付けてほしいものだ。
 一部の感想では主人公の仮面アメリカことシャーロット サシャ ヴァンダースには上坂すみれさんが適切という。
 他に仮面コメット、そして日本人の仮面ラーメンの三人がいるが、彼女等が戦うのは怪獣らしい。
 と・こ・ろ・で。
 今や原作クラッシャーとして有名な黒鼠本舗だが、何やら不穏当な発言をしているようである。
緊急速報!日本アニメをポリコレ化させるとディズニー幹部が宣言
 これはアメリカの正義が日本のポリコレ非対策ポリコレ作品に鉄槌を落とすというのか。
 これで決まった、仮面アメリカが戦うのは怪獣ではなく、表現の自由の国、ヒノモトを襲う黒鼠集団である。
 日本でアニメにするときにはこれでいかがだろうか。
  何となく絶対に逆輸出できないかもしれないが、本国で放映禁止になったらそれはそれで面白いかもしれない。
 日本のマクドナルドのクリスマスWEBコマーシャルは、アメリカ本国では再生できないようにブロックされていると言うが、これで本当に多様性の実現と言えるのだろうか。
 本当の表現の自由のために、がんばれぼくらの仮面アメリカ!
 それにしても、この目で見られないのがくやしいばかりである。

 次回は、誰かに話しかけられたときの判別方法について語りたい。