最近調べているのはLinuxの一種であるUbuntuである。わたしは今までLinuxではCentOSを使用してきたが、これはサーバー機能だけを利用するためだった。
 UbuntuはLinuxの中でもWindowsのようなデスクトップ環境の構築を簡単に行えるものらしく、Windowsの代行処置として、今までLinuxとは縁もゆかりも無い方々から注目を浴びているようである。
 わたしはLinuxのデスクトップにはあまり興味が無かったのだが、最近のWindowsと言うよりマイクロソフトの動向を見ていると、一台くらいはUbuntu環境を用意した方が良いのではないかと思えてきた。
 それが角川映画張りに「これで最後だ」とか言っていたのに、パソコンハードメーカーの突き上げによってメジャーバージョンアップしたWindows10と11、そして今年後半か来年には登場しそうな12についてである。
 マイクロソフトの製品につきまとうのはサービス終了期限である。今までの古いWindowsも日付が区切られており、その比以降はOSの修正が行われなくなる。
 一応Windows8.1からWindows10、Windows10からWindows11に切り替わるとき、無償のバージョンアップを行って居たが、新しいOSの実行要件に適合していないパソコンの場合は諦めるか、これまた評判のよろしくないレジストリを自己責任で編集してインストーラーをごまかすしか無かった。
 特にWindows11になってからマイクロソフトアカウントでの運用が必須となったのだが、WEBではいかにマイクロソフトアカウントを回避してローカルアカウントで使用するかの解説に溢れている。
 何故にマイクロソフトアカウントが嫌われているかというと、主に個人情報をマイクロソフトに握られる危険性らしい。
 確かにわたしもゲイツ憎ければマイクロソフトも憎いとばかりに好ましくは思って居ない。インテルの80286のころからWindowsのプログラムを組んでいた方々であれば、もれなくマイクロソフトは憎悪の対象であろう。
 それでもアメリカのメジャー企業である。中華人民共和国とかの企業なら裏で収集したデータで何をやらかすか判らないが、常識の範囲での運用にしかならないと思うのである。
 個人情報が企業に知られるのが嫌であれば、パソコンよりもスマートホンの方がよほど個人情報の固まりであるわけで、日本でのシェアナンバー1の企業はアメリカのappleである。いまではジョブズも居なくなってしまったが、人物的な怪しさであればジョブス>ゲイツだ。
 また日本でもすっかりとスタンダードになったオフィス関連ソフトだが、これもサブスクリプションになっており個人向けのパーソナルプランは1ユーザー、5台までのインストールで年間約1万5千円だ。月額にすると1200円あまり。
 普段からワードやエクセルを多用していれば払ってもよいかなとは思うが、わたしはクライアントから提供された資料を確認するときにしか使用していないし、それなら無料の互換ソフトでも良いかと思う。
 そもそもWindowsはサフィックスが増えるごとに自由度は減っており、微妙に異なる捜査官など、起動しているだけで重くて更新がかかるたびに再起動必須と、こちらのイライラポイントを確実に突いてくる。
 そこで気になっているのがUbuntuである。一応Windowsで使用できるアプリも用意されているし、デスクトップ環境の裏側でLinuxサーバーとしても稼働できるわけだ。
 問題なのは盲人が誰の手も借りずにインストールできるかだが、ググって見ても明確な回答はでてこない。
 さすがに流行りらしくUbuntuのインストール代行サービスはいろいろとあるようだ。こちらに出張してインストールを行う場合は工賃として2万5千円程度、パソコンを送りつけてインストールしてもらう場合は1万5千円程度。
 またアウトレットのパソコン二Ubuntuをインストールして販売する場合、最低限スペックで2万5千円程度。Linuxはサーバーで稼働させるだけならメモリは2ギガバイトもあれば十分だが、デスクトップ環境を利用しても8ギガバイトもあれば充分らしい。
 自分でOSをインストールする方法も提示されているが、ここで気が付いたのはインストールメディアがUSBメモリであることだった。
 インストール代行業者の方にも伺ったのだが、最近のOSインストールはもれなくUSBメモリであり、DVDなどの光メディアからインストールすることはほとんど無いらしい。
 思えば最近のパソコンはノートパソコンだけで無く、デスクトップパソコンにも光メディアが搭載されないようである。ここで言う光メディアはCDにDVDにブルーレイなどだ。
 これらのインストールメディアの歴史を遡ると、パソコンの場合は5インチのフロッピーディスクになるだろう。一部のパソコンは8インチも取り扱っていたが、それはここでは除外する。
 もはやフロッピーディスクは古典的メディアであり、一般のユーザーが目にすることも無くなったと思う。ハードディスクが1メガバイト=1万円と言われた時代であれば、両面倍密度の5インチフロッピーディスクは1枚で1.2メガバイトも保存できる。単位はメガバイトであってテラでもギガでも無い。
 やがてフロッピーディスクも見た目で柔らかいものからプラスティックケースに収まった3.5インチのものになったが、ハードディスクの値段が安くなるにつれて、フロッピーディスクはアプリをインストールするためのメディアとなった。
 OSやアプリの規模が巨大化するにつれてインストールを行うフロッピーの枚数も増えていく。Windows3.1のインストールフロッピーは15枚近くが必要だった。
 ややあって大容量のデータを安価で利用できるCD-ROMが登場すると、インストールメディアはそちらに移行する。CD-ROMの容量は700メガバイトに及ぶために3.5インチのフロッピー600枚以上あるわけだ。
 そしてCDの容量で足りなくなると4ギガバイト近くのDVDとなるわけだ。
 光メディアとしてはブルーレイの方が50ギガバイト近く収納できるのだが、それにとって変わられたのがシリコンメモリである。今では普通にテラバイト単位のUSBメモリも販売されている。
 シリコンメモリが光メディアに比べて優秀なのは、アクセス速度もあるがハードウエア的な機構がほとんど必要無いことである。光メディアを搭載したゲーム機は、ソニーのプレイステーションをはじめとして登場しているが、機器上のトラブルで目につくのがドライブ周りである。
 円盤を回転させるモーターにヘッドを移動させる機構など、機械部品はどうしても劣化を起こしやすく外部要因から故障を起こしやすい。また光メディアは円盤形状をしているためにドライブを搭載するための体積を必要とする。
 昨今のパソコン機器から光ドライブが無くなったのも当たり前だったのかもしれない。
 さて、わたしもUbuntuのインストールについて調べているが、何とか一人で行えないかと思いつつ……
 光メディアでのインストールであれば、ドライブの動作音で何かが行われているかが判るのだが、インストールメディアがUSBメモリ、インストールする先がSSDでは両方とも音がしないために判らない。
 ここは大人しく代行サービスを利用すべきか、悩みどころである。

 次回は、繰り返される作業の処理方法について語りたい。