タイトルからして荒れそうなものだが、世の中には○○信者と呼ばれる方々がとても多い。何をもって信者と言われるかは、自分が愛してやまない存在を、それを知らない哀れな方々に教えなければならないという、どこか迷惑なお心である。
 わたしの仕事関係で言えば、プログラム言語・スクリプト言語についてはそれぞれ、一定の信者がいるようだが、その中でも目立っていたのはruby信者であろう。
 rubyについて詳しく説明しないが、オブジェクト指向によるスクリプト言語であり、開発者は日本人である。確か1980年代に最初のバージョンが発表されたので、40年近く過ぎていることになる。
 わたしもECサイトの構築にrubyを使用しているが、そのバージョンは1.8.7であり、現在のバージョンは3.xになっていると思う。どうして最新のものを使用しないかと言えば、文字列オブジェクトの扱いが面倒になり、それまで構築した拡張ライブラリを作り直すのも面倒だし、メジャーバージョンアップのたびに過去のバージョンをあっさりと切り捨てるために最新に追いついてもどこで切り捨てられるか判らないからである。
 それでrubyを使った感想だが、確かにプログラムを作る上でのストレスを最小限度にする工夫は見られているし、それでいてきっちりとしたオブジェクト指向に基づいたプログラムが可能となっている。
 わりにいい加減に作れるのだが、大規模なプログラムを多人数で作る場合は、機能分割されたクラスのインターフェース仕様と、引き継ぎのパラメータのクラス確認をしっかりと行わなければならず、スクリプト言語ゆえの速度の問題もあって、高速化が必要な部分は拡張ライブラリにするしか無いところが問題ではないのか。
 ともかく国産スクリプト言語と言う事で、これを好んで使用している方々の熱量はなかなかに高いようである。
 信者の特徴としては宣伝と反駁だ。まずこんなに素晴らしいものを知らない方々に恩恵を与えるというのか、言い方を変えれば復員を与えると言う事で英語で言えばエバンジェリストになる。
 この宣伝活動は無視して居ればある程度はやり過ごすこともできるが、問題なのは反駁である。つまり、目に付いた欠点などを示すと、それこそ烈火の如く言い返してくるのである。2ch風に言うと顔真っ赤にして反論するわけだ。
 例えばわたしがrubyは速度が遅いというと、それを否定する文言を飽きるほど並べてくれる。それはこちらが自分の意見を引っ込めるまで続けるのである。
 一応わたしはrubyでかなりの大規模プログラムを作っているのだが、あまり他人に勧めようとは思わないし、信者にはなれそうにない。それを残念とも思わないのである。

 最近の話題ではEV信者がまだいることに驚かされる。
 日本のマスコミの中には、EVが地球環境に対する救済者であり、それに注力しない国内の自動車メーカーに対して暴論を行って居る。その矛先はトヨタだったりするわけだ。
 そこでテスラやBDYのEVを持ち上げているのだが、当のそれらの販売元の国では、EVによる環境汚染も問題になっている。
 確かにガソリン車とEVを10年間使用した場合の二酸化炭素排出量はEVが低いかもしれない。それはEVが10年間そのまま走れればの話だが、問題は搭載されているリチウムイオンバッテリーが劣化しなければという条件でのものだ。
 スマートホンを使っていれば判るが、バッテリーの寿命は長くても3年程度、これはEVのバッテリーにも言えることである。今のリチウムイオンバッテリーでは充電回数の寿命や不安定なものから問題は多く、10年間のあいだにバッテリーを交換すれば、そのバッテリーを作るために使用した二酸化炭素の分が上乗せになる。
 そもそも人間が作る二酸化炭素程度で、地球環境が数年程度のオーダーで壊滅的になるのかが疑問である。この主張は一種の二酸化炭素温暖化信者というべきものでは無いのか。
 二酸化炭素の温暖化による環境破壊のもっとも有名な例は、地球のおとなりの惑星、謹製である。明けの明星と呼ばれる見た目、美しい星は、全体が分厚い雲に覆われている。
 惑星の大きさなどは地球に近く、わずかに金星の方が小さい。そして地球の内側、より太陽に近い軌道で回っている。
 外見と裏腹に金星は二酸化炭素の温暖化と火山活動によって地表は平均100気圧でどこでも400度に達し、硫酸と塩酸の雨が降るという地獄絵図を示している。いくつかの観測衛星が飛ばされているが、高温高圧強酸の環境に適応できず、観測機器の寿命も短い。
 何故にこのような状態になっているかというと金星の方が地球に比べて小さい分重力が弱く、二酸化炭素は地表に止めたが酸素は止めることができなかった。そのために温暖化現象が出たという。
 なので温暖化信者に言わせると、地球も二酸化炭素を放っておいたら金星みたいになるというのだが、惑星レベルの問題を人間ごときが引き起こせると思うのがおこがましい。
 まあ、温暖化信者の方々にしてみると、それを先導している方々は温暖化ビジネスにずっぽりとそまっているわけだ。大抵の団体はトップが儲かるだけの構造になっている。
 アメリカでは大統領選挙でトランプが遊星だと言われているが、このままトランプが次期大統領になれば、まずEV完全廃止、そしてパリ協定をもう一回脱退するだろう。
 どうせならそれに便乗して日本もパリ協定を脱退して、発祥元の欧州はまるっきりヤル気の無いエスディージーズもやめてはどうだろう。とりあえず、マクドナルドは紙製のストローはもとのビニール製に戻すべきである。
 まあ、今の増税メガネがそんな大胆なことができるはずは無いと思うし、人間が地球環境をどうこうしようということは、大自然に対して何を甘いことを言っているのだと思うのである。
 日本は江戸時代からいろいろなものをリサイクルして生きてきた。それが遺伝子のレベルにまで刷り込まれている。
 その精神にもっと自信をもって生活していけたらと思うのである。

 次回は、性懲りも無い自分の予定について語りたい。