大きな声では言えないのだが、最近のアマゾンの梱包はなるべくダンボールを避けて、燃えるゴミで扱える紙袋を多用しているようである。
 本当ならフォントサイズを最小にしたいのだが、それではここをご覧になっている方々には迷惑であろう。心の中でふだんよりかなーり小さな声で話していると考えていただきたい。
 何故にそんなに声を小さくするかというと、旧Twitter、現在のXでの経験による。例えばそこで「最近のアマゾンの梱包は何とかならないのか」とかスイートすると、それから10秒もたたずに、こんなリプライが帰ってくる。
『こちらはアマゾンのカスタマーセンターです。アマゾンの梱包についてご迷惑をおかけして、まことに申し訳ありません』
 恐らくは世界中の発言を常に監視しているのだろう。これはコロナ前の事だから、数年前からAIを用いてアマゾンに関しての評判を調べていたに違いない。
 なのであまり声を大きくすると、ここのコメントにもアマゾンのカスタマーサービスがやってくるのではないかと思うのである。別にやましいところは無いが、そういう注目のされかたはどこか苦手である。
 話をアマゾンの梱包に戻そう。
 長年アマゾンを使用していると、商品発送時の梱包がそれなりに変化していると判る。悲しいことに進歩では無いのが残念である。
 ただ、最近はアマゾン内で第三者が店舗を開いているマーケットプレイスでの買い物があるため、ここではアマゾン単独ではない梱包についても語る。
 どうやらアマゾンには梱包用のダンボール箱に、そこまで種類が無いのかなとか思ったのは、標準的では無い商品の場合、とてつもない大きさの箱でやってくるからだ。
 標準的というのは外見で横幅、奥行き、高さの比率が極端に違わないものである。立方体に近く、直方体でもどこの面を下にしても転がることが無いようなものである。
 これが極端な寸法になると、一番長い辺に合わせて箱を選ぶため、大きな箱の中にやたら不安定な物品が入っている状態になる。それはダンボールの敷紙に、ビニールで圧着コーティングされているために箱の中で動くことは無いが、どう見ても空間が余りすぎている。
 物干し竿のように棒状のものは、それ専用の梱包になるが、出っ張り部分がそれなりになると専用梱包では間に合わなくなり、結局かなり大きな箱でやってくる。
 あと、アマゾンで同時に複数の商品を購入すると、それをまとめて発送するか聞いてくる。受け取りを同時に行う必要がなければ各個で郵送してもプライム会員なら郵送費はかからない。
 ただ、一度同じタイミングでくるならばとまとめて発送を指定した。その時の注文は45リットルのダンボール製のゴミ箱と、サラウンドスピーカーシステムだった。
 そして当日届いたのは幅30センチメートル、奥行き60センチメートル、高さ60センチメートルという、こんな箱があるのかという巨大なものだった。
 もしかしたら別に注文していた折りたたみの簀の子ベッドかと思ったほどである。そして中身を見て、何故にここまで大きくなったのかを確認した。
 ゴミ箱の梱包は幅5センチメートル、奥行きと高さは60センチメートル、サラウンドシステムは幅が25センチメートル、奥行きが30センチメートル、高さが20センチメートル。この二つを一つの箱に入れると先ほどのサイズになるわけだ。
 いや、まとめて送れとは言ったが、まとめて梱包しろとは言っていないだろ。別々にするか、どちらも外箱に発送通知をつけてそのまま送れば良いだろうに。
 アマゾンでそれなりの大きさの家電を購入すると、あえて梱包を行わずに外箱に発送通知を貼り付けて送ることがある。それは商品の説明欄に書かれているので判るが、選ばせてもらえばどんな商品でも箱を取って置くことがないので構わないのだが。
 ただ、ゲーム機などは箱に保証書が印刷されていたり、故障時は購入したときの箱に入れて郵送してほしいというのがあるので、それを取って置かなければならないのは別である。
 わたしとしてはそれ以来、こちらからまとめて郵送は指定していない。複数購入し、アマゾンが適切だと思えば同梱する分には構わないし、そこで大きく外れた箱で来ることも無いのである。

 ちなみにアマゾンフレッシュという生鮮食品の宅配はダンボール箱で行われるが、ライフの配送は紙袋かレジ袋で行われる。冷蔵・冷凍商品はレジ袋、それ以外で水滴が外に着かないものは紙袋に入れられる。
 どちらも燃えるゴミで処理できる。ダンボールの場合、わたしの住んでいる地区では週に一度の回収であり、関係無い者が持ち去らないようにそれなりに速い時間に回収に来るために、朝早くに打差無ければならない。
 さすがに燃えるゴミをかっさらうのは近所のカラスだけなので、燃えるゴミの回収は午後に入ってから、それなりに余裕をもって出すことができる。
 衝撃緩衝材も模造紙がわざと隙間ができるように畳まれて押し込められている。色合いとか表面に印刷されているものが見えないので判らないが、ミシン目が着いて居るから専門の容姿なのだろう。昔なら新聞紙でくるむところだが、最近は新聞を取らない世帯も増えているので古新聞も貴重品である。
 適当に折り畳まれている緩衝材は、きちんと延ばして綺麗に折り畳むととても小さな体積となり、ゴミにしても量は少なくて済む。なるべくゴミを減らそうと言うアマゾンの取り組みは良いものだと思う。
 ただ、たまに大ハズレな箱でやってくることもあるが、あとはマーケットプレイスで、店舗独自に発想するところまで統一できれば良いのだろう。
 本来はある程度頑丈な外箱に入っている商品は、そのまま発送してしまえば良いのかもしれないが、最近では置き配も増えているし、保安や天功の影響を考えるとそうもいかないのかもしれない。
 もう少し簡単に捨てられる梱包ができれば良いのだが。それを考えつつアマゾンで買い物を続けるのだ。

 次回は、年末に騒ぎになったコマーシャルについて考える。