最近は自宅米飯プラス自炊を行って居るせいか、ユーバーイーツと出前館の出番が減っているように思える。そもそもメニューの値上げと利用料金の増加によって、カートに入れたは良いが決済の段階で二の足を踏んでいるユーバーイーツは、ユーバーパスを有効利用しているとは思えない。
 出前サービスもネットでオーダーできたりサービスも種類が増えたりと便利になっている。わたしがこどもの頃は、出前と言えば中華料理かそば屋か寿司ぐらいのもので、それぞれ店舗に直接電話を入れて注文していた。
 その時からラーメンはあまり出前していなかった。中華料理の場合はチャーハンと餃子、そば野の場合はカツ丼か天丼を頼んでいたのは、麺類だと伸びるということを意識していたのかもしれない。
 最近のわたしは、出前で麺類を頼む場合、パスタ累加つけ麺、そばならもりそばを頼んでいる。あとうどんであればかけうどんも頼むが、ラーメンの麺ほど違和感を覚えない。
 そう、出前で普通のラーメンを頼む場合、どうしても麺が気に食わないのである。簡潔に言ってしまうと美味しく無い。
 店内で食べるのであれば調理終了とともに食べられるのだが、出前となると20から30分の配達時間は必ずかかる。その時間を見通して麺の調理時間を考慮するしかないが、昨今の出前では麺とスープは分けられて配達される。
 それでも茹でてからの経過時間は麺の味を確実に劣化させる。そもそも、延びにくい麺を使っているのか、腰があるというよりゴム紐を食べているような感覚に襲われる。
 さて、出前のオプションで麺を選べる店舗がある。つまりゆであがった麺をと、配達先で茹でて貰う生麺を選べるようになっている。
 生麺を茹でるのであれば店舗と同じクオリティを選べるはずだ、そう思って一回注文してみた。
 結果としては麺がどこか粉っぽい。これは明らかにわたしの麺のゆで方が悪いと思うのだが、そう簡単にプロの店舗の調理人のクオリティにはならないだろう。そんなわけで、麺の形態がどうあれ、出前のラーメンはどこかおいしさを感じないと思うのが今の所の正直な感想である。
 やはり、サッポロ一番塩ラーメンは最強であった。病気の関係でスープを最後まで飲めないはずが、結局器には何も残っていない様子に罪悪感を覚えるほど美味しい。
 ところで、サッポロ一番の袋ラーメンシリーズは、粉末スープを使用しているが、調理方法にはスープを鍋の火を止めてから入れることと規定している。
 これはスープを途中で入れた場合に煮詰まって想定した味と異なることからの配慮かと思ったのだが、どうやら理由は別にあるようだ。メーカーとしては粉じん爆発を防ぐためだと言う。
 粉じん爆発とは、小麦のように可燃性の高い粉末を、空気中に一定のウドになるように散布した場合、どれか一粒が燃焼するとそれが周りの粉末に連鎖的に炎症が広がって大きな爆発を起こす現象を言う。
 バトルもののライトノベルやマンガ、小説家になろうの最強主人公ものによく出てくる。初めてこれを扱った媒体は判らないが、ラノベではほとんど基礎知識である。
 どうやら粉末スープは可燃性であるようだ。ガスコンロの火がついている状態で、誤って粉末が鍋の外に飛散した場合に自己に繋がるのだろう。わたしのところはIHヒーターなのでその心配は無い。
 話は戻して。
 こうなったらラーメン屋に出向いて食べるしか無いのだが、何度かラーメン専門店に訪れて居るが、思ったより美味しいと感じたことが無い。これはインスタントラーメンのスープに含まれている化学調味料に舌をやられているからだと山岡さんに言われそうだ。
 特につけ麺についてはあまり良い思い出が無かったりする。つけ麺についてはラーメンに比べると麺の劣化が抑えられるのか、出前でもそこそこの味だと思うのだが、やはり一番うまいつけ麺は、ネットスーパーで購入した冷凍つけ麺だったりする。
 あとは銀座の高級寿司店のように、ラーメンの職人を家に呼んで、自宅でラーメンを作っていただくしかないだろう。
 ただ、その時には店舗で行って居るような調理道具は必要になるかもしれない。少なくとも二口は同時に使用できるガスコンロは必須となる。
 誰かもっと手軽にうまいラーメンを食べる方法は無いか、今日もサッポロ一番塩ラーメンの袋麺で、かき玉と焼き豚を追加で食べながら思うわたしであった。

 次回は自分のミスを素直に認めることの大切さを考えたい。