さて、11月より繰り広げているシュガーレス生活の結果、A1Cの値は……
 7.0 → 6.6
 このように2022年10月の値に戻りつつある。あともう少し下げて6.0を切れば一般人の血糖値としては正常値に近い。
 ちなみにA1Cの値が保健で検査できるのは月に1回と決められている。これは一ヶ月から二ヶ月の血糖値の記録と呼ばれているからで、変動があるとしたら一ヶ月単位問い言うところから来ているようである。
 カリウムは4.5、リンも4.6、ヘモグロビンは13.8というところからこれらも透析患者としては良い値を示している。これらの値は二週間に一度の血液検査で調べる値だ。以前は毎週血液検査を行っており、毎週計測していたのはヘモグロビンの値だった。
 さて、こうなったらA1Cがどこまで下がるかを試して見るかと思っている。
 それには空腹時の血糖値を100以下にすることはもちろんのこと、食事後2時間の血糖値もなるべく下げなければならない。
 そのための方法とは……

・炭水化物を取らない
 つまり世間的に言われている炭水化物ダイエットである。炭水化物の中に糖分も含まれる。
 しかし、人は何故に炭水化物に惹かれるかと言えば、身体を動かすエネルギー源として効率が良いからである。
 身体を動かすエネルギーになる栄養素は炭水化物、脂肪、タンパク質であり、燃焼効率もこれらの順番になる。炭水化物とタンパク質は余剰分が蓄積しやすい脂肪となるが、速、燃焼させるには炭水化物が一番となるようだ。
 炭水化物の接種を減らすと脂肪が燃焼される。なのでできるだけ炭水化物を取らないダイエットは判るが、それまで頼っていた炭水化物を極端に減らすことで身体に害は出ないのだろうか。
 脂肪が燃焼されるついでにそれでも不足分は、身体の一部、つまりタンパク質を分解してエネルギーとする。このタンパク質が燃焼して出来た燃えかすがクレアチニンで蟻、血液検査で成人男子の場合、1.0以下という数値になる。
 クレアチニンは腎臓で尿の中に排出するが、腎臓が機能不全を起こすとクレアチニンが体外に排出されずに血液中に残ることになる。この数値が8を越えると透析を検討する必要がある。
 クレアチニンは腎臓機能の指標に使われるが、物質その者に毒性は無いようで、透析患者の透析前の数値は大体14ほど。4時間透析をおこなっても5以下にはならないが、それで体内に影響を与えない。
 ともかく余計な炭水化物というか糖分をなるべく摂取しないようにすれば良いわけである。甘い物が苦手という人はそれだけで余分な糖分を取らずにすんでいるが、炭水化物も同類であることから白米やパン、パスタなど穀物が大好きで食べ過ぎていると結果は同じである。
 ちなみに、いも関係とかぼちゃなどは一般的に野菜に分類されているが、糖尿病患者用の食物交換表では米や小麦粉と同じ炭水化物の分類である。つまりポテトサラダは野菜と言うより穀物を食べていることになる。

・糖分の吸収を抑制する薬を使う
 炭水化物や糖分は胃の中で分解されブドウ糖になる。身体を動かすエネルギーとしては糖分のままでは吸収できず、必ずブドウ糖にしなければならない。
 つまり、糖分をブドウ糖に分解できずにそのまま排出できれば余計な糖分は身体に吸収されないのである。
 それを行う薬の一つがα-グルコシダーゼ阻害薬であり、市販薬ではベイスンという名前で販売されている。ジェネリック薬もあるようだ。
 これは錠剤形式になっており、食事前に服用することで以後の食事で取った糖分の分解を一部抑制する。一応糖尿病患者の薬となっているが、ダイエット薬としても販売されているようだ。
 ベイスンの副作用は下痢や包皮の階数が増えること。それと飲み過ぎると必要な糖分の吸収まで抑制されるので場合によると危険となる。
 普通は糖尿病などの食事療法で処方されるようである。通信販売でも購入は可能となっている。
 この薬を使用する場合は一応医師に相談した方が良いだろう。
 ベイスン以外にも各種お茶関係でα-グルコシダーゼ阻害薬と同じような効果を持つものもあるようである。
 これらは食後にお茶を飲むように服用すれば効果があるらしいが、わたしは試したことが無い。

 糖分を含めて炭水化物はここ数年でかなりの悪役になっていると思う。
 確かに取り過ぎは問題だが、身体を動かすエネルギーとして長い間、身体が使用してきたものだ。
 取るにしても取らないにしても、過剰な行いは危険という事に注意しなければならないだろう。

 次回はオーディオ機器の接続について語りたい。