コロナのオミクロン株が大流行しているようである。2023年に入ってもそれは続いており、国内での自宅待機者は20万人を越えているようだ。
 その中にわたしも含まれていたために、これは他人事では無い。わたしの務めている会社の社員向けメーリングリストでは、コロナの感染者が出る旅にお知らせがあるのだが、わたし本人がそこに含まれる日が来るとは思わなかった。
 しかもよりによって仕事納めの日である。総務の方々にもご面倒おかけして誠に申し訳ない。直後に年末年始休暇に入り、仕事始めまでに観察期間が終了し、仕事その者に大きな影響がなかったことが幸いである。
 さて、ここまで自宅療養の方が増えると、その方々をサポートする側も人員が不足すると思われる。
 わたしも自宅で経過観察していたときは、一日一回必ず保健所から看護士さんの電話確認が入った。あれを自宅に居る全ての患者さんに行って居るとしたら大変な労力だと思う。
 それとここに来て自宅で待機する方々に向けて、食糧支援を行う方々の負担が大きく、以前であれば要求すれば配付されていた食料宅配について、ある程度の制限を設けるそうである。
 具体的には。

  • 同居する人物や近くに知人がおらず買い物代行を頼める人が居ないこと

  • インターネット通販などの手段が使えないこと


 わたしもひとり暮らしでボッチのために、近所に買い物代行を頼める人物は居ないが、ネット通販は普通に利用できるし、非対面での受け取りも可能である。なので、今なら食料配付は受けられないが、それに異論は無い。
 もともと最初の聞き取りで食料配付を依頼したが、内容物の確認が難しいことから二回目の聞き取りでは配付をお断りしていた。しかし、登録されてすぐに配送処理がなされていたのか、翌日には届いていたし、ここでキャンセルしても面倒になりそうなので受け取ったのである。
 ちなみにホームヘルパーさんが訪れたタイミングで内容物について解説を受けた。それ以前にiPhoneのアマゾンアプリを利用し、バーコードが読み取れたいくつかについては内容が確定していた。
 以前にも書いたが、配付された食料は主に長期保存が可能なものであり、冷蔵・冷凍食品や生鮮食品は含まれていない。
 ただ、これは東京都の配付事業に基づいて行われている者で、地方自治体によって内容物の差があると思う。
 わたしが受け取った箱の中身は以下の通りだ(箱は二つ届いているが、以下は一箱分)

  • 900ミリリットルのコーヒー飲料×2

  • ビタミン添付のレモン水飲料、500ミリリットル×6

  • 200グラムパックご飯×16

  • レトルトの白粥200グラム×8

  • シーチキンカンズメ、サバの水に缶詰、さんまの蒲焼き缶詰

  • クッキー菓子

  • その他


 一箱おおよそ3000円から4000円というところか。飲料としては水道水が利用できるために、おもに嗜好品としての飲料が添付されていた。
 パックご飯やお粥が多いために、主に炭水化物の摂取を目的としているのだろう。ただ、以前にも書いたが、お粥は固形物が食べられない状態では優しい食材なのだが、透析患者では水分の問題からあまり食べられない。
 さすがにレトルトでもカレーは避けたようである。それとウワサではカップ麺が含まれているということだったが、この箱には含まれていないようだった。
 これだけの分量があれば、経過観察期間に一人で消費するには十分かもしれないが、この配付は原則1世帯1パックである。世帯に複数人が居る場合、足りなくなった場合は追加発注できるが、今の所の状態では濃厚接触者であっても、通常の買い物は不要不急の公道に当たらないというので、近所への買い物はできるのだという。
 とりあえずネットスーパーも併用できるわたしは、少しづつであるがありがたく配付食料を消費している。
 ここで驚いたのはビタミン添付のレモン水飲料だ。サイズとしては500ミリリットルで、病人にはビタミンCとレモンということで選ばれたのかもしれない。ただ加糖飲料であり、カロリーは90キロカロリー。同僚のコカコーラやサイダーに比べると半分程度だが、昨今飲んでいるのが5キロカロリー未満のゼロ飲料なので大丈夫だろうかと思いつつ、食事のタイミングで飲んでみた。
 感想は「甘い!」。確か以前に同じようなレモン水飲料を飲んだときの印象は「酸っぱい」だったのに比べて、こちらは特に甘みを強く感じた。
 何故にと思ったが、普段飲んでいるのがゼロカロリーの炭酸飲料で、甘さが控えめなのは炭酸の刺激でごまかしている。
 それにすっかりと慣れた舌では、無炭酸の加糖飲料は、砂糖をダイレクトになめているような感覚だった。
 いやはや、人の味覚というのも慣れがあるのだなと感じつつ、これはこれで砂糖の魔力にとりつかれそうである。
 ともかく病人のエネルギー補給を目的にしているのだ、そこを気を付けて消費するようにしようと思った。

 次回は味覚異常について考える。