MF長谷部誠(34)の所属するフランクフルトと、FW原口元気(27)浅野拓磨(23)の所属するハノーバーの一戦は4-1でフランクフルトが大勝した。長谷部は3バックの真ん中で公式戦4試合連続となるフル出場を果たし、浅野はベンチ入りも出番なし。原口はベンチ外だった。
試合は前半36分の先制点を皮切りに後半14分までにフランクフルトが3点のリードを奪う展開に。ハノーバーは終了間際の41分に一矢報いたが、44分に追加点を許して力尽きた。長谷部はセンターバックとして終始、安定したプレーをみせた。後半29分には冷静な対応でボールをクリアし、ホームの観客から大きな拍手が送られる場面もあった。
フランクフルトのヒュッター監督は「ファンにとっても私にとっても非常にうれしい結果となった。初のホームでの勝利を飾り、これでチームも重荷から解放されるだろう。我々は勝利に値するチームだった。3-0となったことで試合の行方が決定づけられた。勝ち点3取れたことを喜びたい」と振り返った。
試合後の長谷部の一問一答は以下の通り。
-4ゴールを決めて快勝
長谷部 今日の試合内容を見れば、妥当な結果かなと思いますね。ハノーバーーが見ての通りあまり良くない状態の中で、自分たちも前半の立ち上がりが、そんなにこう良い状態じゃなかったですけど、チャンスをしっかり決めたという印象が強いですね。4点入るほど多くのチャンスを作っていたかと言われるとそうでもないと思うし。そういう意味では、今日は効率良く得点を取れたかなと思いますね
-相手の(調子が悪いという)状態もあるが、危なげない勝利だった。
長谷部 そうですね、相手に危ないなと感じさせられる部分はなかったですし。本当にそういう意味では、最後の1失点というのは非常に悔しいというか、もったいない失点になってしまったので。守備の人間としてはね、やはり、あの1失点を突き詰めるか突き詰めないかっていうのは、これからすごく重要かなと思います
-1本のパスで簡単にハノーバーの裏も取れる感じだったが、攻撃の組み立て方としては、どんな狙いを持っていた?
長谷部 今日に関しては、自分のところから組み立てるっていうところは、前半に数本ありましたけど、まあそんなになかったっていうか。結構、相手も前から、負けてるというのもあったので、結構前から来て、自分のところも結構、早いタイミングでプレッシャーがきたんで、自分のところにあまりボールがこなかったっていうのもあるんですけど。試合をやっていても、自分が中盤で出てもDFラインで出ても、自分のところでゲームを作るというか、組み立てないと、ちょっと今、チームも厳しいかなというのも感じてますし。昨シーズンまでいたボアテングとかマスカレルとか、組み立てられる選手がいなくなったので、今ちょっとこう、チームが落ち着かないなっていうのもやっていて感じてるんで。そのへんは、自分がやらなければいけない仕事というのはまだまだ多いかなと思いますね
-また3バックの中央に戻ったのは、相手ありきということではなく、そのほうが今はチームがうまくいっているから?
長谷部 うーん、どうなんすかね。それはちょっと監督に聞かないとわからないですけど、相手が2トップのときに3バックでやるっていうのは多いかなっていうのは感じていますし、そうですね、まあ連戦で、もちろんDFラインのほうが運動量が少ないんで、交互に出させてくれると、ちょっとありがたいですけどね(笑い)
-公式戦4試合連続でフル出場。出番がなかったドルトムント戦の時、「これから連戦なのでチャンスがくる」と言っていた。そのチャンスをしっかりモノにしたという感覚? 監督の信頼も戻ってきた?
長谷部 そうですね、今シーズン最初、あまり個人的にもコンディションが良くなかったですし、頭のほうをすっきりW杯のあとから切り替えられて… 切り替えられてないっていうよりも、情熱とかエネルギーの部分で、少し問題を抱えていたかなと思うんですけど、それを1回外されたことによって、もう1回奮起したっていう部分もあると思う。もちろん出れなかった時も(ポジションを)取り返すっていう自信はあったので、そういう部分ではもちろんマルセイユ戦での出来が良くなかったら、もしかしたらもう使ってもらえてなかったかもしれないし。まあそれは、これまでのサッカー人生でいろいろな場面でね、そういう場面っていうのはあったんでね、それをモノにするかしないかっていうのは大きかったかなって思います
-次はヨーロッパリーグの試合がある
そうですね、ラツィオを相手に勝てれば、かなりグループリーグで良い位置に立てますしね。国が違う強豪相手と対戦できる楽しみっていうのもあるし。相手はね、今日の相手とはまた全然違うレベルだと思うんで、そういう意味では楽しみでもあるし。連戦なんで残り2試合、しっかり体調を整えてやりたいなと思います
(日刊スポーツ)