10年位前の事

張り込みに使いたいので」と刑事さんが来られた。


30坪にも満たない土地にボロ屋が2軒建っていて、一軒は空き家。


「線路向こうのアパートに○人犯が潜んでいるという情報があるので…」


と言われ、うちの空き家をお貸しする事になった。


400キロも離れた他県の県警さん。


月2万円くださると言うので電気と水道を使えるようにしてあげた。


「こんなに環境のいい張り込みは初めてだ」


と感謝された。


警察官「飴さん、お酒飲まれます?」


私「いえ、飲みません」


警察官「お菓子食べられます?」


私「いえ、結構です」


警察官「○○○○○(名産品)持ってきたけど他にあげちゃったからなぁ…」


私(そういうのはいいから犯人捕まえて…)



家の前に○○ナンバーの車停めてるし、玄関開けっ放しででっかい靴が二足並んでるし、とっても不自然(^_^;)


近所の人から「飴さんち、警察来てたよね」と聞かれるし(バレてるやん…)


特に口止めもされてなかったけど、言わない方がいい様な気がして、


ああ、ええ…」と曖昧な返事をするしかなくて私の方が怪しい人みたい…


2週間ほどいたけど

「一度もアパートの部屋の電気が点かなかった」

との事で、命令があり帰られました。


しばらくして携帯に留守電が入っていたので(犯人捕まったかな)と期待して聞いてみると


「残念ながら犯人はまだ捕まっていませんが…飴さんには大変お世話になりました」とお礼の電話。


(いいから犯人捕まえて…)


それから半年後位かな…


「無事に犯人捕まえました」


との連絡あり。


めでたしめでたし



二人の警察官さんはがたいが大きい方だったのですが


最初に来た刑事さんはちっちゃくて、薄汚い服装で丸刈りでタバコ吸ってたんですよ。


いきなり警察手帳見せられて、私とっさに(偽物…)って思って、適当にあしらって恐怖のあまり通報しちゃったんです。


その後名刺もらったのを思い出して○○県警に問い合わせたら


「確かにそちらに出張にやってます」


と言われ…


私は自分を正当化するためにいかにそいつが怪しかったかを説明すると


「わざとそういう格好してる時もありますけど」


と。(^.^;


その刑事さん、なかなかいい仕事をしてらっしゃいますね。


刑事さんを友達に持つ知人に話したら


目が違う


って言ってましたね。


その刑事さんがコンビニで立ち読みしていたので話しかけたら、


張り込み中だ


と言われたとか。


目が違ってたそうです。



身近にいるんですね〜


刑事さんとか犯人とか…


他県からも来てるとか、怖かったです。