独り暮らしをし始めた頃夕食の準備をしようと
ブロック状のバターを
まな板の上ではなくて
何故か手のひらの上に乗せて
切り分けていました。
もう これだけで
今後の展開の
予想が付くと思いますが
切れ込みを入れている間に
体温でバターが柔らかくなり始め
あと少しで終わりと言う時に
スパッと指まで
切ってしまいました。
血がポタポタと流れ落ち
見ると 左手人差し指は
モザイクを掛けたくなる様な
状態になっています。
「しっ 死ぬぅ～っ」…と
喉を斬られ血を流す町娘の声が
テレビから流れて来た時は
気絶しそうになりました。
手首を縛り
泣きながら知人に電話を掛け
タクシーで
彼女のマンションまで行き
手当てをしてもらい
更に３日程 泊めて頂きました。
すんなりと病院に行けば
彼女にも迷惑を掛けずに
済んだかも…
なんて そんな事は
重々わかっておりますが
本当に心細かったのです。
今でも
うっすらと残る傷を見ると
彼女の事を思い出します。
Android携帯からの投稿