今回ガンになり、手術・入院と生まれて初めての事ばかり体験しましたが、
これまでのザッとした流れをご紹介します。(今更ながらで申し訳ないのですが)
昨年9月、ある日の早朝、腹部に突然の激痛。余りの痛さに脂汗がタラタラでしたが、
何故か5分程寝れば治るなんて思い3度寝。結果、益々痛みは強くなり、
のん気な考えだった自分を反省し、身の回りの物をカバンに詰めて119へ連絡。
近くの総合病院へ運ばれ、そのまま入院し、3日後、ちょっと遠くの総合病院へ転院。
その病院で再び検査をして子宮体ガンと診断されました。
悪性化した子宮内膜が急激に増殖し、子宮は人の頭の大きさになっていました。
その増加した子宮内膜を子宮が押し出そうと収縮した為、激痛になったらしいのです。
丁度、陣痛と同じ痛みなのだそうです。めっちゃ痛かったぁ・・・
3度寝の後、益々の激痛だったので、さすがに「これは今までとは違うな・・・」
と感じ、ちょっとアセッたりしましたが。
ガン告知の時は、意外と冷静でフツーに説明を受けていたのを覚えてます。
先生は、最初言いにくそうにしていましたが、こちらから「悪性?ガンだった?」
と聞くと「うん」という返事が。続けて「類子宮内膜腺癌」という正式な病名を教えてくれ
ました。これって、結構ポピュラーな病名らしいですね。
この時点で、転移をしているかはビミョーだという説明。
病室に戻り、「そっかぁ、やっぱガンかぁ・・・」などと考えたり、「考えても仕方ないしなぁ」
などと、やっぱり考えたりしましたが、その後、割とすんなり寝ました。
勿論、悪性な訳ですから、次の日に「あれ?場合によっては万が一の事もあるのかな」
などと思い家族を含め2・3人に連絡。ちょびっと形見分けなども考えたり して・・・早っ!
でも、多くの方が告知を受けて感じるであろう「ショック」みたいのは無かったです。
自分がガンであった事よりも化学治療をしなければならないかもという事が嫌でした。
それは、父の抗がん剤治療の様子があったから・・・とても可哀想だったのです。
父の主治医も父の様な副作用の症例は2人目と言う程、大変な状態でした。
先生にはその事を事前に話していたので、化学治療に関してはとても気を遣って頂き.
ました。不安にさせない様にという先生の気持ちが伝わって来る説明でした。
手術は主治医を信頼していたので全く不安もなく、
先生は4時間半の手術を無事クリアしてくれました。ありがとう先生 !!!
症状が結構ひどかったので、先生自身は転移の可能性濃厚だと思っていた様ですが、
有難い事に、術後の検査で転移が無かった事がわかりました。
発症は、おそらく1年前。
この状態で転移なしというのは、非常にラッキーだと先生に言われました。
ここから退院までが痛みと辛さに耐える一番辛い時期だったのですが、
まぁ、何とか化学治療にこぎ着け、今に至るという訳です。
入院生活は2ヶ月程で、結果的に言うと、何とも楽しい日々でした。
何度も言いますが、父が悪性の病気で入院していた時は、本当に可哀想な状態で、
辛く、激痛に耐え続けたまま病院で亡くなりました。
なので入院生活を「楽しい」なんて思えた事は本当に幸せで、
病状の回復もそれだけ良い方向に向かったという事だと思います。
本当に感謝をしなければなりせん。
まだ、自分自身も治療の途中という状態ですが、
いずれは同じガンに苦しむ方のお役に立てる様な事をして行きたいと考えています。
せっかくガンになったのですから、
ガンになった事のある人間にしか出来ない事があるのではないかと思っています。