提案書を作成していました。
没の内容ですが、自分なりに調べたことを
残しておきたく・・・。f^^;
溶融亜鉛めっき vs 錆止め塗装
比べるにはちょっと不公平感がある内容かもですが!?
まず、溶融亜鉛めっき
(「どぶづけ」とかもいいますよね。)の種類
種類の指定がない場合は、A種になるようです。
以前も書いたかもしれませんが、HDZ55は塩害・・・・そう、
海辺の橋とかでやるようで、普通仕様ではそこまでしなくて
いいようです。
今の現場で監理していて、付着量のチェックもしました。
基本、記号の数値がそのまま 付着量g/㎡ と
覚えるといいでしょうか。
平均めっき膜厚は覚えきれませんが(笑)
・・・鉄は錆びます。亜鉛めっきも錆びます。でも、
それは溶融亜鉛めっきが施されているから
腐食速度が遅くなるだけ。
そもそもの溶融亜鉛めっき!?って!?ですが・・・
「溶融」だけあって、『塗る』わけでなく、
溶かした(?)鉄を巻き込んで『保護層』を形成する。
塗装もある意味「保護層」ですが、
塗装の防食(防錆)効果はピンきりのようです。
耐用年数目線でみると・・こんな感じでしょうか。
(実は、今回の出そうとした没の提案は、
溶融亜鉛めっきした軽量システム建築
vs
防錆び塗装の重量鉄骨・・・・で、途中まで書いたもの引用・・)
上記に書いたように、屋外でなく、屋内で、LGS+仕上とする
場合仕様の鉄骨に用いられる錆び止め塗装は、
推定5年程度の防食効果しかない(塗装メーカー談)とか。
なんだかんだ屋内で仕上げしていても、錆は発生する。
んー、確かに、耐震設計時みてきた現地写真をみると、
錆びてマス。はい。('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)
屋内だから錆びないわけじゃない。
で、溶融亜鉛めっきの場合になると・・・・(HDZ45の場合)
結構な耐用年数デス。スゴイ!
ちなみに腐食速度は、下記の「田園地帯」としています。
下記の表を参考していますが、屋外での速度のようですので、
一概に上記の腐食速度「4.5」
耐用年数「90年」の妥当性はイマイチですが・・・
えー、今まで、溶融亜鉛めっきのいいとこばかりですが、
いいものは、いいものなりに「値」がはります。
㎡単価では出せなかったのですが、
それでも、没になった提案、
溶融亜鉛めっきした軽量システム建築
vs
防錆び塗装の重量鉄骨 では、
亜鉛めっきした軽量システム建築の方が
安くなりました。( ̄ー ̄;ゝ
僅かの差ですけど。(同額に近いデス)
まあ、「長持ち」させる選択肢のひとつとして
こんなこともできるのかな。と。
重量鉄骨、軽量鉄骨、
錆びの浸食が同じ環境下では
重量15㎜厚の1mmと
軽量9㎜厚の1mmでは
あきらかに構造体への影響は
重量の方が少ない。
溶融亜鉛めっきを施すことで、
重量鉄骨の錆の浸食より
軽量鉄骨の錆の浸食が抑えられるのであれば、
それも有り!?かと思ったのですが・・・f^^;;;;
で、なぜ没ったかというと、
同じ仕様じゃないことで「比較検討」に値しない。と。
あと、軽量鉄骨を溶融亜鉛めっきしても
ふにゃふにゃに曲がるだけ!ダメ! って、
言われてしまいました。<ホントウデスカ?
んー、それが正しいかどうかは、すみません、
調べがついていません・・・f^^;
(メーカーや亜鉛めっき屋さんに
『亜鉛めっき施したら』って聞いてみたけど
特別不具合等言われなかったんだけどなー・・ボソ・・)
ただ、立体駐車場の溝型鋼 [-200 が
ひんまがり、職人さんがかなり苦労していたなー。
ってことは覚えてマスデス。
今回の収穫としては、
錆止め塗料の「錆び止め」って、
え?そんだけ? って
思ったことでした。
実際、表に出る場合は、(下+中+)上塗りを
施すので、5年程度ではないと思うところですが、
それにしても危うく(?)騙される名称だなー。と。
そう思うのは私だけでしょうか・・・( ̄ー ̄;
まだまだ知らないこといっぱい・・・
少しづつ、知っていこう、建築知識
マエーススメ デスネ p( ̄ー ̄;