マーガレットホテル495 | camouflage

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いつもの通り

聡と彩菜は、佐賀空港の駐車場に着き、車のエンジンを掛けた
聡野毎月マラソン大会出場も、やがて12月の福岡国際にだけになった

やっと後1つになったあ~

と、帰国早々聡は嘆息した

色んなマラソンに出たよね、箱根はゆっくりと見たいからね
さ、助手席座りなよ

すまん、彩菜

彩菜の言葉に聡は甘えた
あまり聡は体調が良くないのだ

少しシート倒したら?聡

ああ、済まない



2021年も冬になってきていた
やがて四季は秋から冬へ変わろうとしている
そんな佐賀で秀俊は、聡と軽く20kmを走ってみた

聡は、体調は良くなり、もう少しになろうとする福岡国際を目指し、アジア大会代表を狙っていた

やっぱりアジア大会で良い成績残さないとな

お前がボストンでわざと負けたのは、知ってるぞ
世界陸上、出たくなかったんだろ

お前はヨンソクと同着金メダル取ったから、良かったじゃん

ああ、ヨンソク、やっと慣れた高地練習にってメール来たぞ

俺にもメール来たよ
笑顔になってきていたな、力み取れて

チェヨンさんに続く韓国の希望だからな

多分今まで、能力を発揮出来てなかったんだな
潜在能力は高い
大出総監督、良く見てたなあ

慣れるのが少し時間かかるんだよ、慣れたら速い

しかし、俺たちもアメリカ行きたいなあ

いいじゃん、佐賀で
見て見ろよ、この大平原
ここは走りやすく、遠くに山があるだけだ

金立の裏山が迫ってるだけだな
天山が屹立している
一気に登るにはほぼ1000m
車で山頂近くまで行けるが、作者は高2の時にクラスメートと何も持たず、標高差1000m、途中までチャリで行き、三時間で登ったって

何も飲んでないのか?!その間

ああ、買うの忘れたらしい
で、麓でようやく自動販売機見つけて飲んだんだって
凄く美味しかったらしい

そりゃそうだろう…
バカか!

高2の頃なんて、ある程度力で押せるだろう
俺たちもそうじゃなかったのか?

ああ、そう言えばな




赤水監督の奥さん、来るって、彩菜
赤水監督、そわそわしてるよ

イミョンさん?
私たちとそんなに年違わないよね

熱烈なとこ、時々見てたけど、佐賀大学の学生さん、四年だったっけ?

彩菜は鏡と国際電話をしていた

鏡がひさびさに通話してきた
彩菜は色々話して通話を切った

随分ひさびさだったな、鏡とは

彩菜はそう思った
そうしていたら、聡と秀俊が帰ってきた

今日は秋深まり、やがて冬へ向かうって感じだったな

聡はそう言った

福岡国際へ向かう前の軽い調整って、感じだよ、チェファはいないのか?

秀俊がそう彩菜に聞いたら

チェファちゃんは既にレストランよ

ああ、あいつ真面目だなあ

私たちを励まそうとレストラン任されたんじゃない

まあな

身体洗って、すぐに行こうぜ

と、聡は二階に上がった

2人がそれぞれのスペースでシャワーを浴びて、やがて玄関に集まり、今日は3人でチェファの店へ行ったら、チェファは厨房にいた

今日はこれ



え?何これ

あ、間違えた
こっちだよ!

チェファは今度は正しく出した




わあ~、美味しそう
チェファちゃんは、本当に器用だね

あはは、気に入ってくれたら、嬉しいけど…

勿論よ